書籍:税効果会計入門

今般は、「ポイント図解式会計 税効果会計入門」という本を読んでみました。

ちなみに、会計については、これからのビジネスマンには必須の知識と言われていることもあり、
また、個人的に興味を持てる分野でもあるので、これまで色々な会計本を読んできました。
ただ、「税効果会計」については、一般的な会計本を読むと一旦分かった気にはなるのですが、
しばらく経つとそれほど理解出来ておらず、この状態で仮に、若手美人女性部下から以下のような質問があった場合、

Aさん:「○○(私)さ~ん、税効果会計について教えて貰えませんか~?」
私  :「いいよ。それはね、税務と会計のヅレを調整するものだよ。」
Aさん:「詳しくはどういうことなんですか~?」
私  :「・・・・。経理部の人に確認してみてね」

という事になりかねないので、これはまずいということで、税効果会計について
フォーカスした本でしっかり理解してしまおうということで本書を手に取りました(笑)

本書は、税効果会計の導入経緯や、法人税の仕組みに始まり、オールカラーの図解で
分かりやすく基本編→応用編とみっちり解説してくれますので、一般的な会計本では
税効果会計についてさらっと1ページ位で説明されていて消化不良だなぁと感じている方には、
一読をオススメします。
但し、「~入門」という割には細かいテーマにも触れており、私の様に実務で関わっていない方ですと、
詳しい処理方法等についてはいまいちピンと来ず、まだ完全に頭に落ちていない箇所も
たくさんありますので、これから何度も読んで理解を進めたいと思います。

さて、本書でラインマーカーを引いた箇所はたくさんありますが、今回は
その一つを備忘の為に以下に書き留めておこうと思います。

^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^

Section26 「在庫の有税評価減」と税効果
滞留在庫の評価減は「有税」になる

会計と税務の違いはここ
棚卸資産の評価減について、法人税法ではかなり細かい規定を置いています。
しかし、過剰生産の場合には一切評価減を認めていません。
一方、会計上はこのような「過剰生産」の場合であっても、結果として販売実績が
上がっていない場合には「評価損」の計上が求められます。
そこで「会計」と「税務」の違いが出てくるわけで、「税効果会計」を適用する余地が生まれてきます。

(中略)

「決算期末一掃セール」や「クリアランスセール」など、いずれも期末直前に行うことで、
滞留在庫を換金化するとともに、評価損ではなく売却損で損失を実現(客観化)する動きも多いようだ。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^

<目次>
第1章 新会計基準と税効果
第2章 先に税金を知っておきたい
第3章 税効果会計の概要 基礎編
第4章 将来減算一時差異
第5章 将来加算一時差異
第6章 税効果会計の概要 応用編
第7章 繰延税金資産の回収可能性
第8章 連結財務諸表に係る税効果
第9章 連結納税と税効果


ポイント図解式会計 税効果会計入門 (ビジネスアスキー ポイント図解式会計)ポイント図解式会計 税効果会計入門 (ビジネスアスキー ポイント図解式会計)
(2008/11/07)
染谷 英雄

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会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準について

私の所属している会社では、月一回、それぞれのグループ・部門でグループ会というのを開催しています。
グループ会の目的は、執行役員会議等の経営会議で討議された内容を部門長が直接伝達することと、
勉強会を開くことにあります。
勉強会の講師は持ち回りで行っており、テーマは講師が自由に決めることが出来ます。
前回、私が講師をしたときは「インサイダー取引規制」の解説をしましたが、
来月また講師の役が回ってきますので、次回は「決算書の読み方」について解説しようと考えています。
しかし、BSとPLとは何の略なのかすら知らない一般職から(←もし知ってたらすみません・・)、
元銀行マンで経営分析も出来る私の上司というバラエティに富んだ受講生がいるグループ会で、
さらに30分位しか時間が無いという制約の中、どんな内容・難易度で「決算書の読み方」を
解説していくのか悩ましい所ですが、とりあえず何かアイデアを得るべく、今般、
「財務会計・入門 第7版 企業活動を描き出す会計情報とその活用法」という本を読んでみました。

結論としては、本書の読書後に勉強会のテーマは特に思い浮かんで来ませんでしたので、
来月の勉強会では以前このブログでも紹介させて頂いた、「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法」を
参考図書として、BS、PL、CF計算書の基本的な構造とそのつながりを解説することにしました。

さて、「財務会計・入門 ~」は、第7版まで改訂されているだけあって、非常に分かりやすい会計入門書ですので、
これから会計の基礎を勉強しようという方には是非一読をお勧めしますが、勉強会では取り上げませんが、
本書で個人的に勉強になった箇所を備忘の為に、以下に書き留めておこうと思います。

^^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^^^^^^^^^^

いったん選択した会計方針は、毎期継続して適用されなければならない。
これを継続性の原則という。この原則は、財務諸表の期間比較可能性を確保し、
利益操作を防止することに意義がある。
ただし、正当な理由があれば、例外的に会計方針の変更が認められる。
その場合、これまでは、変更の旨と理由に加えて、変更による当期の利益への影響額を、
当期の財務諸表に注記する必要があった。
しかし企業会計基準第24条号「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」は、
2011年4月以後に開始する年度において会計方針を変更した場合には、
変更後の会計方針を適用して過去の財務諸表を作り直す事を規定した。
そのような作り直しを財務諸表の遡及効果という。
これは日本の会計基準を国際的な会計基準と合致させるために行われた改正である。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

ということで、今後は例えば、減価償却資産の償却方法を「定額法」から「定率法」に変更した場合、
当期の財務諸表だけでなく、過去の財務諸表も「定率法」を用いて作成し直す必要が出てくることになります。

これは財務諸表を読む人の利便性の確保の他、容易に会計方針を変更出来ない様にする、という意味合いも
あると思いますが、ぱっと考えただけでも非常に手間が掛かりそうなことが分かります。
しかし、私は経理部にも財務グループにも所属していないので、実務にどれ位のインパクトがあるのか
まだ把握していませんので、今度、機会を見つけて経理部長にでもさらっと聞いててみようと思います。

なお、上記改正の詳細については、企業会計基準委員会が平成21年12月4日に公表した
「会計上の変更および誤謬の訂正に関する会計基準」を参照ください。


財務会計・入門 第7版-企業活動を描き出す会計情報とその活用法(有斐閣アルマ)財務会計・入門 第7版-企業活動を描き出す会計情報とその活用法(有斐閣アルマ)
(2010/03/20)
桜井 久勝須田 一幸

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決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)
(2007/05/11)
國貞 克則

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本書:時価・減損会計の知識

「第一級の著者が、最新の知識を、やさしく、コンパクトに、しかも低価格で提供し、
ビジネスパースンをサポート。」という触れ込みで出版されている日経文庫。

以前、ブルーバックスを全て読破して博識になろうとし、「図解・わかる相対性理論」から
読み始めて3日で挫折した苦い経験がありますが、仕事にも活かせそうなテーマが
度々取り上げられている日経文庫を(可能な限り)全作読んで、第一級のゼネラリストに
なりたいな、ということで、今回は表題の『時価・減損会計の知識(日経文庫)』を読んでみました。

本書は、「時価会計・減損会計とは何ぞや」から始まり、時価会計と減損会計の考え方の違いを踏まえつつ、
実務上のポイントも完結に教えてくれますので、時価会計・減損会計の概要・全体像を手っ取り早く抑えたい、
細かい実務書は難しすぎてまだちょっと、という方にはオススメの本です。

なお、会計上、有価証券は、「売買目的有価証券」、「満期保有目的の債券」、「子会社及び関連会社株式」、
「その他有価証券」の4つに区分されますが、本書では、ごっちゃになりやすい「売買目的有価証券」と
「その他有価証券」の処理の違いについて簡潔に解説されておりましたので、
以下に書き留めておこうと思います。

^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^

(5)時価会計の適用局面は2つ
結局のところ、時価会計は次の2つの局面で適用されることとなります。

  ①売買目的有価証券を保有している場合(売買を即時にできるため、通常、市場価格があると考える)
  ②長期保有が目的であるが、市場価格のある株式(いわゆる持ち合い株式)を保有している場合

  これらは、会計処理が異なる点も重要です。評価差額について①は通常のP/Lでの損益計上、
  ②はP/Lを通さない資本直記の処理となります。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

なお、上記②「その他有価証券」については、時価が取得価額(簿価)の50%を超える大幅な下落を
した場合は、強制評価減としてP/Lを通して処理することになります。
また、「その他有価証券」の評価差額は、実際に反対売買をして損益が確定しているわけではありませんので、
税効果が適用され、仕訳としては以下の様になります。

  <含み益(評価が100増加した場合)>
  投資有価証券 100 / 繰り延べ税金負債  40
                / その他有価証券評価差額金 60

  <含み損(評価が総額100減少した場合)>
  繰り延べ税金資産  40       / 投資有価証券 100
  その他有価証券評価差額金 60 /

  ※上記のどちらとも、評価損益に100×40%(法人税分)の税効果を適用

さて、話はやや変わりますが、良く「会計」はこれからのビジネスパーソンには必須の知識とは言われますが、
個人的には、どこまで勉強すればよいのかいまいち分からずにいます。
当然、会計を勉強しますと、新聞やビジネス書、売買を検討している会社の財務諸表等を読んでいても、
その理解度がより深くなる、というメリットがあります。
しかし、私は会計の実務には普段携わっていないので、概説以上の実務上の話が書籍で出てくると、
「ふーん、そういう処理をするんだ」という位で、どうも自分の血肉になっている感じがしません。

とはいえ、「会計」は個人的には興味のある分野で、勉強していると知的好奇心も刺激してくれますので、
今後とも、「趣味の為:仕事の為 = 8:2」位の気持ちで、書籍等からのイップットを進めていきたいです。

<目次>
1 なぜいま時価・減損会計か
2 時価会計の考え方
3 時価会計の実務
4 減損会計の考え方
5 減損会計の実務
6 経営へのインパクト

時価・減損会計の知識<第2版>(日経文庫)時価・減損会計の知識<第2版>(日経文庫)
(2009/06/16)
中島 康晴

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テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

書籍:ざっくりわかるファイナンス

本書は、本屋で「ざっくり分かる~」という題名に目が留まり、
「経営センスを磨くための財務」という副題を見て、ジャケ買いしてみました。
初めは、題名で購買意欲を煽って買わせるだけの本かと思いましたが、
新書にしては非常に内容の濃い面白い内容でした。

CAPM、WACC、NPV、IRR、EVAスプレッド、MM理論というようなファイナンスに
関する基本的な言語は、以前はぱっと見ただけで逃げ出していましたが、
本書では、私の様な門外漢の初心者でもざっくりその内容が理解出来るように解説されています。
私は仕事で上記の言語を使う機会は無い為、直接実務に役に立つわけではありませんが、
上記言語の解説を通じて、ファイナンスの基本的な考え方を勉強出来たことは大きな収穫でした。

なお、個人的に本書で一番勉強になったのは、資金調達をする場合は、必ずしも間接金融よりも
直接金融の方が優れているわけではない、という点です。
「負債の節税効果」やレバレッジ効果などを考慮しながら、株主資本コストと負債コストを
天秤に掛けて最適な資本構成を考える必要がある、という考え方は、今後の自分の仕事にも
活かしていきたいと思います。

^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^

「負債があると困る」の一点張りでは、前近代的な経営感覚といわざるをえません。
成熟した経営者には、負債や格付けなどのさまざまな要素を加味しながら、
微妙なバランスをとることが求められているのです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

次回は、同じ著者の書いた、表題の本の実践編とも言うべき「道具としてのファイナンス」に
読み進んでみたいと思います。
アマゾンで非常に評価が高かったので早速買ってみたものの、ざっとページをめくりますと
表題の本に比べて、小難しい数式がたくさん出てくるようです。
全部しっかり読むのはかなり体力を消耗しそうですが、今回もファイナンスの考え方さえ勉強
出来ればいいかな、というスタンスで臨みたいと思います。
しかし、これらを完全に理解して、仕事で使いこなしている財務担当や金融機関の方の頭の中が
どうなっているのか見てみたいものです(笑)


ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)
(2007/04/17)
石野 雄一

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道具としてのファイナンス道具としてのファイナンス
(2005/08/25)
石野 雄一

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テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

書籍:最新会計基準入門

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、食っちゃ寝続きの年末年始休みのさなかにも、いくつか本を読んでみました。
表題の本『最新会計基準入門』は全てカラーで図解も効果的に使われており、
今まで何となくしか理解出来ていなかった「税効果会計」についても、やっと腹に落ちる理解が出来ました。
これまで「やさしい会計本」を中心に読んできたけど、そろそろもっと細かい会計のルールも
知りたいな、という今の私にはぴったりの難易度でした。
ただ、「~入門」という題名とはいえ、まだ完全に理解出来ていない(私には)難解な箇所もありますので、
何度も読み返して頭に入れたいと思います。

なお、表題の本には「やさしい会計本」には記載の無い、会計アレルギーの素「仕訳」が登場します。
しかし、以前このブログでも取り上げた書籍:『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』に記載の通り、
ある仕訳を見たときは、PL、BS、CSがどのように動くのかを頭に思い浮かべる習慣を身に付けた所、
断然仕訳が理解し易くなりました。まだ『財務3表一体理解法』が未読で「仕訳」に苦手意識のある方は
一読をオススメします。

ちなみに、ネット上で簡単に仕訳や勘定科目を検索出来るサイト「仕訳&勘定科目辞書」を見つけました。
このサイトの「仕訳INDEX」というページには色々な仕訳のケース(例:決算にあたり税効果会計を適用し、
繰延税金負債を20万円計上した場合 等)が列挙されており、先のページに進むと正しい仕訳が
出てきます。その為、先にケースを読んで自分で仕訳を紙に書いておき、後でそれが正しいかどうかを
確認するという使い方をすれば、色々な仕訳の勉強にも使えそうです。

私は経理や財務等の仕事には直接携わっていないものの、仕事で取引先の財務諸表をチェックする時や、
個人的な株式投資をする際に対象会社に関する会計情報を読み違えて損を出さないように(←もちろん
後者がメインですが 笑)、今年も会計の勉強を継続的に続けて行きたいと思います。


フルカラー図解 最新会計基準入門フルカラー図解 最新会計基準入門
(2008/12/24)
クリフィックス税理士法人

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<目次>
新会計制度が企業を変える
仕訳と財務諸表の基礎
連結会計
キャッシュ・フロー計算書
時価会計
減損会計
リース会計
ソフトウェア会計
退職給付会計
税効果会計
連結納税
自己株式と新株予約権
組織再編
国際会計基準

テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

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35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

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