書籍:人を動かす

現在、本屋には自己啓発本が溢れています。
表題の『人を動かす』は、今出版されている全ての自己啓発本に多かれ少なかれ影響を
与えていると言われているバイブル的な存在で、私も大学の頃に何度か読んだのですが、
久しぶりに読みたくなって手に取ってみました。

なお、本書を初めて知った方で興味を持たれた方は、本屋でとりあえず目次を確認すると思いますが、
目次に書いてある「人を動かす」為のたくさんの教訓(教訓毎に章立てされています)を見ただけでは、
「なん~だ、当たり前のことしか書いてないじゃないか」
と感じて、本を元の場所に置きたくなる方もいるかもしれません。
しかし、その当たり前のことをしっかりできている方はどれほどいるでしょうか。
本書は、数十年も読み継がれている名著だけあって、色々なエピソードを用いて、
読者の心に染み込むように「人を動かす」秘訣を語り掛けてくれます。

本書で参考になってラインマーカーを引いた箇所はたくさんありますが、
今回、本書をもう一度読みたいという動機となった教訓・エピソードを二つ、
少し長いですが書き留めたいと思います。

^^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^^

1 誠実な関心を寄せる

(中略)

紀元前100年に、ローマの詩人パブリアス・シラスがつぎのごとく説いている
「われわれは、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる」。
他人に示す関心は、人間関係のほかの原則と同様に、かならず心そこからのものでなければならない。
関心を示す人の利益になるだけでなく、関心を示された相手にも利益を生まねばならない。
一方通行ではなく、双方の利益にならなくてはならない。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

^^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^^

5 関心のありかを見ぬく

(中略)

ルーズヴェルトも、他の指導者たちと同じように、人の心をとらえる近道は、
相手がもっとも関心を持っている問題を話題にすることだと知っていたのだ。

随筆家でエール大学の文学部教授のウィリアム・フェルプスは、幼いころにすでに
このことを知っていた。
彼は『人間性について』と題した論文のなかで、こう書いている
「わたしは八歳のころ、ある週末に、ストラッドフォードのリンゼイ叔母さんの
ところへ遊びに行ったことがある。
夕方、ひとりの中年の男の客がたずねてきて、しばらく叔母と愛想よく話しあっていたが、
やがて私を相手に熱心に話しはじめた。
そのころ、わたしはボートに夢中になっていたので、その人の話が、すっかり気に入ってしまった。
その人が帰ると、夢中になってその人のことをほめた。
『なんてすばらしい人だろう!ボートがあんなに好きな人はすばらしいよ!』
すると叔母は、あの客はニューヨークの弁護士で、ボートの事は何も知らないし、
ボートの話など、ちっともおもしろくなかったのだといった。
『じゃあ、なぜ、ボートの話ばかりしたの?』
『それは、あの方が紳士だから。あなたがボートに夢中になっているのを見ぬいて、
あなたの喜びそうな話をしたのです。気持ちよくあなたのおつきあいをしてくださったの』と、
叔母は教えてくれた」。
フィリップ教授は、この叔母の話を決して忘れないと書いている。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

私も上記のエピソードはこれからも決して忘れないでしょう。

私が本書で学んだのは、「人が一番関心を持っている対象は、他人ではなく、その人自身である」、
ということです。
ところが、普段の私達の会話の内容はどうでしょうか。
みんな「私が、私が」と話していないでしょうか。
当然「私」に対して既に興味を持っている方や、「私」に関するエピソードが
面白い・興味をひくものであれば、話を聞いてくれるでしょうが、そうではない場合は、
相手をうんざりさせている可能性はないでしょうか。

しかし、相手の興味のある事を事前に知っていたとしても、ただ、その話をこちらから
振ればそれだけで良いかと言うと、そうでもないところが難しい所です。
相手や相手の話に少しでも関心がないと、会話のキャッチボールは一回で終わってしまいます。

社会人になりますと、自分と愛称が合う人、趣味が合う人だけとつきあっていればよい、
という訳にもいかなくなります。
私は、自分とは一見相容れないような人と接することになった場合、
例えば飲み会で隣の席になったり、新幹線や電車で隣の席になった時に、
「あー、しんどいな」と考えるだけでなく、これを一つのいい勉強の機会と考えて、
上記のエピソード(下段)の弁護士が取った態度をとるように心掛けています。
なかなか100%、上記の通り対応出来るわけではなりませんが、頭の中にそういう意識を
持つだけでも、会話の内容・相手の私に対する印象が違ってくると思いますし、
さらには自分も会話をより楽しめると思いますので、今後も意識して取り組んで生きたいです。


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