書籍:コワ~い土地の話(1)

以前も書きましたが、私は現職に転職する前は、不動産売買仲介会社に新卒入社して
約3年間在籍していました。
今の仕事では、会社が所有している不動産の謄本を取ったり、社宅管理を担当したりしていますが、
不動産売買に携わる機会はめっぽう減り、その知識も結構忘れてきたので、
ここらでブラッシュアップしておこうと思い、その手始めに表題の本を読んでみました。

本書の著者は前職の私と同様、不動産仲介営業マンで、本書には不動産のシロウトが陥りやすい
トラブルがたくさん取り上げられています。
そのトラブルも、「こんなトラブル1,000回に1回も起こらないよ~」と言うような珍しいトラブルではなく、
不動産業者であれば当たり前の知識でも、シロウトは知らずにトラブルになってします事例が
図解付きで解説されています。
これから土地を買って家やアパートでも建てようかな、と言う方は、宅地建物取引主任者(略して宅建)の
試験テキストを読むか、本書を読んで不動産会社のカモにならないようにして頂きたいと思います。

なお、不動産業者から、もしくは不動産業者を介して不動産を購入する場合、その不動産業者は
必ず「重要事項説明書」を買主に交付して、物件について詳しく説明する義務があります。
この書面には、その不動産の負の側面がさらっと備考欄や特記欄に書かれていたりしますが、
営業マンはせっかくまとまった売買の話を壊したくないことから、「重要事項説明書に書いてあるから
説明した」という解釈のもとに、口頭で説明してくれないことも十分あります。
契約書の調印式の直前に重要事項説明書を初めて買主に交付して、買主にとって非常に不利な事を
さらっと説明しちゃう輩もいます。
なので、重要事項説明書は契約日よりも前に事前に入手して、細かい文字でぎっしり書かれていて
読みにくくても必ず一読し、不明点があれば必ず営業マンに説明を求めるようにすれば、
本書で取り上げられているトラブルのほとんどは生じないと思います。
なお、その説明は口頭だけではなく、出来ればメールや書面で提出して貰うようにすれば、
後で「言った、言わない」のトラブルを回避出来ます。営業マンは嫌がると思いますが・・(笑)

ちなみに、この重要事項説明書は、宅地建物取引主任者(略して宅建)という国家資格を持っていないと、
その説明が出来ないことになっています。
ですから、「この営業マンは信頼出来そうだから、安心して全てお任せしちゃおう」と考えて、
ろくに自分で調べたり質問したりせずに、とうとう契約書の調印式になった段階で、実はその営業マンは
宅建の資格も持っておらず、初めて会う事務のおばちゃん(宅建の資格保持者)が出てきて、
説明を始めるなんてケースも結構あります(笑)。
不動産の営業をするだけであれば、資格が無くても出来てしまうのです。

かといって、その人が宅建を持っていれば安心と考えるのも早計ですので、不動産営業マンとしての
最低限の知識は持っているんだな、位に考えた方が正解だと思います。
十分な知識は持っていても、適正な倫理観は持っていない人がたくさんいる業界ですので・・(笑)

^^^^(以下、抜粋)^^^^^^^
この重要事項説明書、実際には本契約の場で初めて出されるケースが多いんですよ。
その場で簡単に読み上げられて、「ちゃんと説明しましたからね」って。理由は簡単。
契約までこぎつけたのに、買い主が気が変わられては元も子もないという思いが業者側にあるからです。
別に悪徳業者じゃなくても、営業マンなら誰しも経験があるはずです。
丸田さんのときは、先輩が目のまえで「給水管に関しては、備考欄をご参照ください。じゃ、次の頁」って
やってました。こうなると買い主はまず気付きません。さらに確信的犯なケースだと、差し出す前に
ぎっちりいろんなことを説明して、買い主を疲弊させてから説明に入る業者もいます。
チェックポイントとして、営業マンの話が早口になったり、書面の備考欄に小さな記載があったら、
要注意です。これが教訓その1。

(中略)

というわけで、ここで教訓その2。頭にしっかり叩き込んでおいて欲しいのは、「契約書や重要事項説明書は、
業者の保身のためのもの。逃げ道を保証する為の方便」ってことです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

改訂新版 コワ?い土地の話 (宝島SUGOI文庫)改訂新版 コワ?い土地の話 (宝島SUGOI文庫)
(2009/03/05)
三住 友郎

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