書籍:沖縄幻想

今回は、このブログのテーマとは異なる本について書いてみたいと思います。
私事ですが、昨年12月に沖縄で結婚式とハネムーンをしてきました。
行く前には、冬の沖縄観光は楽しめるのかという若干の不安があったものの、海の見えるゴルフ場で
ゴルフをしたり、美味しいものをたくさん食べたりとなかなか楽しい思い出が出来ました。

ちなみに、沖縄に対する一般的なイメージは「癒しの島・南の楽園・長寿社会」というような
プラスのものが多いと思いますが、表題の本には、莫大な補助金漬けの県財政や、高い失業率等、
沖縄の抱えるさまざまな問題点が描かれています。
本書を結婚式前に買って読もうとしたら、奥さんに
「なぜ、これから沖縄で楽しい時間を過ごそうというときにそんな本を読むのっ!!」
と怒られてずっとペンディングにしていたものの、ほとぼりが冷めた今、やっと読むことが出来ました。

本書は、沖縄を心から愛するがゆえに、沖縄の負の側面を見てみぬ振りするのではなく、
あえて声を大にして言わなければならない、というスタンスで書かれており、
著者の熱い思いを感じられて最後まで興味深く読むことが出来ました。

著者は、ノーベル平和賞を受賞したIPCCのパチャウリ議長の
「行動なきビジョンは白昼夢であり、ビジョンなき行動は悪夢である」という言葉を引用し、
沖縄の無秩序な開発と観光対策を批判していますが、
このパチャウリ議長の言葉は、現在の日本政府の普天間基地問題に対するスタンスにも
当てはめることが出来ると思います。
この問題は複合的な問題が絡み合うなかなか難しいテーマではありますが、政府の統一的な
スタンスもないまま、個々の政治家が個人的な見解を公然で述べていることによって、
大きな混乱を生じせしめ、国内外の日本政府に対する信頼は大きく損なっています。

私見しては、民主党は、次の選挙で単独過半数の議席を取得して、社民党、国民新党の力が
無くても政権運営が出来るようになったら、上記の問題をスムーズに解決できる、という
甘い見通しに基づいて解決を先送りにしている観もあります。
しかし、現政権は「腐敗した自民党政権よりはましな政治をしてくれるだろう」ということで、
あくまで消去法で選ばれた政権であることを考えますと、明確でリーダーシップのある対応をせずに、
悠長に構えているうちに「結局どの政権に託しても同じだ」ということに気付いた国民は、
次の選挙では再び自民党政権を選択する可能性も十分あります。

現日本政府・閣僚には、場当たり的ではない明確なビジョンに基づいた対策・発言を期待したいものです。


沖縄幻想 (新書y 219)沖縄幻想 (新書y 219)
(2009/07/04)
奥野 修司

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