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総務&法務担当の部屋     

現在、ある企業で法務担当として仕事に従事している者です。このブログは、特に法務に関する書籍や仕事を通じて感じたことを備忘録として書き留めておく為に立ち上げました。
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書籍:(増補改訂)財務3表一体理解法 (朝日新書)(國貞克則氏著作)

2009年6月に「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法」を読んで本ブログに感想を書きましたが、約2年前に上記書籍の増補改訂版が出版されていることを最近知り、今般、読んでみました。

経理担当ほど会計に詳しくなく、仕訳の知識が無い人でも、財務3表の繋がりが理解出来るよう、分かり易く解説されているのは初版と変わらず、また、増補改訂版ということで、貸借対照表の「純資産の部」の詳細解説等が大きく追加されており、単なる前作の焼き回し本ではありませんでした。初版を読んだ方にも楽しめる内容になっておりますので、復習を兼ねて再読をオススメしたいと思います。

そんな本書ですが、一点だけ、個人的に期待値を上回らなかった箇所がありましたので、まずはその箇所を抜粋しておきたいと思います。下記は、税効果会計について解説された箇所の一部です。


8 税効果会計を適用、会計上の「あるべき姿」で税額を表示する

  (中略)

これを会計では、第2期に支払うべき税額が会計上のあるべき税額より3万円少なくて済む権利を保有したとみたてて、BSの左側に資産として3万円を計上する決まりを作りました。項目は、流動資産の中の「繰延税金資産」です。(221ページの財務3表の図)

第2期に、会計上のあるべき税額より税金を3万円少なく支払えばよいといいうことは、第1期に会計上のあるべき税額より3万円多く支払っていた税金が、第2期になって戻ってくるイメージがあるので、こういう決まりにしているのだと思います。



本書では、税効果会計が適用されると財務3表がどう連動して動くのかについて、財務3表を使って分かり易く解説されているのですが、「繰延税金資産」の解説を文章にすると、他の会計本の解説内容と同様、上記のようになってしまうんですね。

例え話を使って分かり易く話したつもりが、その例え話が上手く無く、かえって聞き手を混乱させてしまうケースはありますが、上記も同じようなもので、「繰延税金資産」として「資産」計上する理由を、「多く支払っていた税金が翌期になって戻ってくるイメージがあるので」と言われても、個人的にどうもピンとこないんですよね(何か、上から目線ですみません・・)。

もしかしたら、私だけが、上記抜粋部分の内容についてピンと来ていないだけで、私と同様、会計について初中級レベルの他の読者の方には、十分すんなり理解出来る文章なのかもしれませんが・・。

上記のような解説を目にしていつも思うのは、「繰延税金資産」として、無理に「資産」計上する意味を説明しようとしなくてもいいんじゃないか、ということです。

ただ、「じゃあ、どういう解説がいいんだよ。批判するだけであれば誰でも出来るんだよ (゚Д゚)ゴルァ」と言われましても、会計初中級レベルの私には他に上手い説明の仕方が思いつかないのですが、あえて言うのであれば、


会計上の「あるべき姿」を表示するべく、「法人税等調整額」で会計上の税額を増減させ、繰越利益剰余金が増・減した分、貸借対照表をバランスさせるべく、資産か負債の部に、「繰延税金資産」か「繰延税金負債」を計上する


というように、「法人税等調整額」により着目した解説の方がすんなり頭に入ってきていいと思うんですが、いかがでしょうか。

上記抜粋は置いておいても、本書は、初読者も既読者にもオススメ書であることには変わりはありませんので、一度、手に取ってはいかがでしょうか?

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<超個人的な備忘メモ(最近、読み終わった本)>
外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」(山口 周氏著作)

[本書にて参考になった事項、再確認させられた事項]
・顧客を明確化する
 直接の発注者が「真の顧客」であるとは限らない

・期待値のズレはすぐに調整する
 「顧客の期待値」と「現実に提供可能なサービスの質」にギャップがある場合、
 時間が経てば経つほど、そのギャップを埋めにくくなるので、期待とのギャップは
 直ぐに調整すべし。

・知的生産活動に従事する管理職の大事な役割は、「ここまでやれば及第点」という
 ラインを提示すること。

・収集した資料やデータを元に、成果物を作成する為に手を動かしていることで、
 何となく「進んでいる感」に満足してしまい、本当に必要な情報を入手する
 段取りを後回しにしてはいけない。

・情報をインプットする前にアウトプットのイメージを持つ。

・「現地現物」を「現地見物」にしない為に、あらかじめ「問い」を持って現場に臨む。
 但し、現場を観察する際は、仮説に囚われすぎではいけない。
 仮説の証明に強く意識を向けてしまうと、仮説を反証する事実が目の前に提示されても
 それに気付かないか、無視してしまうことが多い。

・ポジションを取らないと評論家になってしまう。

・ここち良いインプット(「共感できる」「賛成できる」インプット)ばかりして満足してはいけない。

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<超個人的な備忘メモ(最近、読み終わった本)>
困ったときにすぐ引ける 勘定科目と仕訳の事典(西宇 好明氏著作)

「財務3表一体理解法」を読んだ後、仕訳の勉強をしますと、よりすんなり頭に入ってきていいですね。

[本書にて参考になった事項]
税務調査時、特別な事情もなく長期滞留している未払金は、
債務免除と認定される場合もある為、注意が必要。

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