招集通知の英訳について(CGコード対応)

3月決算会社の株式法務担当者は、2016年6月の株主総会シーズンでお忙しいことと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

私が所属している会社は3月決算会社なので、今、色々と準備を進めておりますが、先日、招集通知が校了しまして、東証やHP等に取り急ぎ、電子版を掲載致しました。

招集通知といえば、2015年6月1日付で適用開始となったCGコードの「補充原則1-2-4」にて、「招集通知の英訳をすすめるべき」と定められましたので、今年の株主総会から、招集通知の英訳版の作成を開始した、という会社も多いのではないでしょうか。


<CGコード 補充原則1-2-4>
上場会社は、自社の株主における機関投資家や海外投資家の比率等も踏まえ、議決権の電子行使を可能とするための環境作り(議決権電子行使プラットフォームの利用等)や招集通知の英訳を進めるべきである。


当社もその一社ですが、さすがに招集通知の全訳をするのはコストと時間が掛かるのと、誤訳の可能性が高まるので、狭義の招集通知(表紙部分)と株主総会参考書類だけを英訳対応しました。

なお、招集通知の英訳対応に関与してみて、一番面倒くさかったのは、取締役・監査役候補者の略歴ページに記載する過去の英語の役職名をどうするかですね。

会社が設立されてから一環して、(名詞の裏側に記載する)英語の役職名について、同じ呼称を使用している会社は問題無いかと思います。しかし、例えば、「専務取締役」という呼称について、ある時期には「Senior Executive Director」という英語呼称を使っている時期もあれば、またある時期には「Senior Vice President」という呼称を使ってみたりと、統一感が無い会社の場合、過去の名刺の裏側の英語呼称を忠実に記載すると、英語圏の人からみたら、この役員は降格したのかと勘違いが発生する可能性もありますので、その辺の配慮・全体の統一感も考える必要がありますね。

また、「専務取締役」くらいの一般的で短い役職名であればまだいいですが、略歴に「専務取締役 〇〇本部長 〇〇担当」というような詳細な略歴を記載しているものの、過去の名刺の裏側にはそこまで細かい英語呼称を書いていない場合、翻訳会社が訳出した英語呼称をそのまま採用していいのか、色々と社内調整が大変ですね。

さらに、会社によっては、親会社の指名により取締役が派遣されてくる会社もあるかと思いますが、その場合、親会社出身の取締役候補者の昔の英語の役職名や略歴に間違いがあってはまずいので、親会社の関係部署に事前確認する手間と時間が必要になりますので、大変そうですね。お察しします。

なお、日本の会社法上の「機関」は、外国法には無い概念もあるため、誤解が生じる可能性があるということで、日本監査役協会が、「監査役」と「監査役会」を以下の通り表記することを推奨しているのはご存知でしょうか。「推奨」なので義務ではないですが、もし、招集通知の英訳対応を検討している会社は、ご留意頂ければと思います。

 <日本監査役協会の推奨案>
 監査役  Audit & Supervisory Board Member
 監査役会 Audit & Supervisory Board

 http://www.kansa.or.jp/news/ns120904-2.pdf

<超個人的な備忘メモ(最近、読み終わった本)>
132億円集めたビジネスプラン(岩瀬 大輔氏著作)
45歳から5億円を稼ぐ勉強法(植田統氏著作)
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。(きたみ りゅうじ氏著作)
伊藤真の兵法(伊藤 真氏著作)
即戦力がつくビジネス英文法―基本から実務のルールまで(日向 清人氏著作)
泣き寝入りしないための民法相談室―クイズと司法試験全82問(伊藤 真氏著作)
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

hitorihoumu

Author:hitorihoumu
35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: