書籍:あっそうか!ビジネス法人税のちょっと深い話

今般は、「あっそうか!ビジネス法人税のちょっと深い話」という本を読んでみました。

本書は、会計大学院生の卓の質問に対して、先輩の田町君が回答し、田町君では卓を納得させられなかった場合に、早乙女教授が補足説明をすることで、会話形式でストーリーが進んでいきます。

会話形式で会計や法律を学ぶ書籍等は多々ありますが、無駄な会話部分が多すぎて、知識を得られる部分がほとんどなくイライラさせられるモノが(たまに)あります。しかし、主観ですが、本書は、会話部分と知識部分がちょうど良い塩梅になっており、最後までだれずに読むことが出来ました。

本書では、(個人的に、普段見る機会の無い)法人税申告書の別表四を参照し、会計上の当期利益をスタート地点として、色々と加算、減算しながら、最終的な課税所得が計算される様が解説されていた箇所が参考になりました。

また、先日、「書籍:世界一カンタンでわかりやすい!税効果会計の教科書」という記事を書いた際に、「繰延税金資産は、一般的には、将来払う税金が減額される権利を得たとして(実質的には法人税の前払い)、資産計上すると説明されることが多いかと思いますが、個人的にイメージ出来ず、いつもなんのこっちゃ、と思っていました。」と記載しました。

上記疑問については、上記書籍(=「税効果会計の教科書」)を読んである程度解決したのですが、本書(=「あっそうか!ビジネス法人税のちょっと深い話」)に、上記疑問に対するそのものズバリな解説部分が記載されており、非常に腑に落ちましたので、以下に抜粋させて頂きます。

<以下、本書抜粋(p32~p34)>

4 繰延税金資産は税金の前払いじゃない?

(中略)

卓  :でも、この説って会計的に広く認知されているものなんですよね?
先輩:それはね、会計は、「会計上の処理を基準に理論を構築しているから」なんだ。
    仮に税法上の償却限度額が1,000であるときに、会計上求められる妥当な
    償却費が1,500であったとする。
    この差額500は償却超過であり、有税処理(加算処理)される。
    にもかかわらず、会計は「1,500の費用計上が妥当である以上、
    これに見合う節税効果も今期に享受できるべきだ!」と考える。

(中略)

卓  :会計からすると、(会計上の)理論値2,975ではなく、今期実際には
    3,150支払うことについて、その差額は税金の前払いであり、
    前払いしている以上「そこに資産性がある」ということですか?
先輩:かなり独善的な感じになるけど、まあ、そういうことなんだ。

※上記の「(会計上の)」と言う文言は、私(hitorihoumu)が追記しました。

<抜粋終了>

ということで、「税効果会計」は、よく考えれば当たり前かもしれませんが、税法目線ではなく、あくまで「会計上の処理を基準に理論を構築」されていたんですね。ようやく、ストンと腹に落ちました。

P.S.
なお、「税効果会計」については、入門書レベルではありますが、これまで色々と書籍を読んできたものの、私は総務・法務担当ということもあり、普段、実務で直接タッチしていない分野であります。その為、知識がいつまでたってもお粗末なレベルに留まっており、勉強していてもあまり自分の血肉となっている感が無いのが難ではあります。。

ただ、「税効果会計」はどんな部門に所属していようが、ビジネスパーソンとして押さえておくべきテーマかと思いますので、今後とも、徐々にでも、勉強を進めていきたいと思います。

<目次>
1部 税金の都市伝説化した落とし穴
    有税処理、税効果会計と実効税率
    欠損金、損益通算と連結納税制度
    グループ法人税制
    組織再編税制
    減価償却
    交際費
    給与
    寄付金
    国際税務
2部 理解度Check(設問編;解答編)

あっそうか! ビジネス法人税のちょっと深い話あっそうか! ビジネス法人税のちょっと深い話
(2012/12/22)
明石英司

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主に、週末にブログを更新する予定です。

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