研修の講師やプレゼン役について、新人にどこまで任せるか

先日の記事にも触れましたが、毎年4月に実施する新入社員研修では、「契約の基礎知識」と「コンプラ」の2つの研修テーマについて、私が講師をしてきましたが、今年の「契約の基礎知識」の研修については、勉強がてら、今年1月に入社した新しい法務担当(以下、新人法務担当)の方に講師をやって貰いました。

研修で使用するレジュメ等の資料については、昨年のレジュメを私がリバイスしたものを使用したものの、講義での発言内容、強調したい箇所、研修中の時間配分については、(今回は新入社員研修ということもあり・・)新人法務担当に全て任せてみました。

結果として、新人法務担当は、大学生時代、多数の生徒を相手にした塾の講師をしていたこともあり、今回の研修中では緊張する様子も無く、また、研修内容についてよく理解していたこともあり、初めてにしては良くやり遂げてくれたと思います。

研修の最中、新人法務担当の発言、進め方について私がどこまで口を出すのか迷いましたが、新人法務担当の自尊心や達成感も考慮し、また、今回は新入社員研修ということもあり・・、明らかに間違った発言をしている場合のみ、私がカットインすることにしておりました。

結果として、細かい改善点は色々ありますが、一点、今回の研修では、「講義」、「ディスカッション(当社に不利な条文を多数盛り込んだ基本契約書を配布し、不利な条文と修正案についてグループでディスカッションして、最後に発表して貰う)」、「ケーススタディ」という3本建ての内容にしましたが、「ディスカッション」、「ケーススタディ」で必要な前提知識・考え方について、新人法務担当が「講義」で触れなかった部分を、私が「講義」の最後に補足したこと以外は、やむなく口を出す機会も無かったので良かったです。改善点については、受講生のいないところで指摘しておきました。

研修に限らず、新人法務担当には、小さくてもたくさんの成功体験を積んで貰い、早く自立した法務担当になって貰いたいと思います。

さて、話はやや変わりますが、以前、某仲裁案件を担当していた際に、期日の最中、仲裁人の質問に対して相手方の主任弁護士が回答する場面があり、その弁護士の発言に気になるところがあったのか、隣に座っていた相手方のパートナーの弁護士が、

「お前、そんな断定的に言っていいのかよ。確認してから再度、回答しろよ。」

というような高圧的な発言をし、一度、主任弁護士が発した回答を撤回させたシーンがありました。

事務所内での発言口調ならいざ知らず、仲裁人や当方がいる公衆の面前で、子供に注意するように叱責する態度に、相手方のことながら辟易しましたが、言われた主任弁護士は、上記指摘を受けた後、最後まで動揺しているように見えました。

自社側の発言者が誤った発言をした場合、場合によっては、途中で話を遮ったり、訂正しなければならない場面もあるかと思います。

しかし、その場合でも、発言者の自尊心を傷つけるようなやり方をしたのでは、その発言者は次回、同様な場面において、指摘をした人の顔色を伺って萎縮してしまうか、もしくは、指摘をした人に対して不快感を抱くようになるかもしれません。さらに、上記のような対応を受けた方(上記ケースであれば仲裁人や当方)としては、相手方の会社・事務所に対して悪い印象を持つことになるかと思います。

仲裁期日のような重要な場面ですと、そんな甘っちょろい事は言っていられないのかもしれませんが、部下を持った以上は、いつでも部下を育成する機会と捕らえて、部下への発言内容には留意が必要かと思いました。

また、発言やプレゼンテーションを部下に任せる以上は、
1.極力、余計な口を出さない
2.重要な場面であるならば、事前に入念な打ち合わせを行って情報共有をし、
  方向性を定めておき、口を出す必要がないように準備しておく
3.どうしても途中で口を出さなければならない場面であれば、言い方に気をつける、
ということに気をつけたいものです。

上記パートナー弁護士を反面教師として、後輩の育成に対応していきたいと思います。
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