連載小説「戦う法務課長」がBLJに掲載されてますけど、知ってました?

2004年5月から2009年12月まで、雑誌「ビジネス法務」に掲載されていた企業法務小説「戦う法務マン」シリーズ(北島敬之氏著作 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 代表取締役)をご存知でしょうか。

「ビジネス法務」に連載されていた時、私はその存在を認識はしていましたが、同誌は月刊雑誌なので、次月号が届く頃には前月号のストーリーを忘れてしまうこともあり、いつも読まずにスルーしておりました。

上記小説が現在、BLJのHPに連載されていることを先日知り、何となく読み始めてみましたが、なかなか面白く、第1話から第28話まで一気に読んでしまいました。現在、36話目が最新なので、この週末で最新話まで追いつこうと思います。

本小説は、中堅総合商社「ミシマ」で奮闘する法務課長:隼を描いたフィクションです。ストーリーも面白いのですが、それ以上に、法務課長:隼の考え方が個人的に参考になり、法務課長:隼の部下である乾美和と同様、悩ましい案件に対面した際には、「もしここに隼課長がいたら、彼はどのように対応するだろうか」、という思考回路が最近、私にも出来つつあります(笑)隼の思考回路レベルにはまだまだ到達出来そうにありませんが・・orz

本書で参考になった個所は多数ありますが、強く印象に残っている箇所を以下に抜粋したいと思います。ここからは、ややネタバレになりますので、これから上記小説を見始めてみようかな、と言う方は、そっとブラウザを閉じるか、こちらへどうぞ → http://www.businesslaw.jp/blj-online/column/







以下は、隼が、新人社員に対して法務に関する研修を実施している際の一コマです。

<以下、抜粋 ※第21話「新人教育編(3)」>
(法務マンとして必要な資質)
1.事実を素直に見つめること
2.あらゆる選択肢を想起し、分析し、提案すること
3.自分の存在意義を常に問い続けること

(中略)

「ある取引をしようとしている営業担当者がいるとする。その内容は、明確に法令違反とはいえないまでも、脱法行為を含んでいる。営業から法務として相談を受けた場合、どう対応するか?たいていの営業担当者は、法務に質問するときは「Yes」と言ってほしいのだ。ただし、「Yes」、と言い切れない場合、われわれはなぜ「No」なのかについて合理的な説明ができなければならない。利益を獲得するために、「あとは営業で腹をくくる!」と言われる場面に遭遇することもある。その時、営業判断に委ねてしまうのは、自分の存在意義を忘れることだ。われわれの役割は、法的なリスクを指摘、分析し、代替案をそれぞれの条件に応じて、次から次へと提供し続けることにある。また、たとえ相手が経営者であっても、法務としての軸足を動かさない強い気持ちも必要だ」

法務の人間は時として孤独である。その孤独に耐えるだけの価値ある仕事をしているだろうか?

隼は、時々、自分に問いかける。
<抜粋終了>


また、以下は、「ミシマ」のM&A交渉先であるBIT社のボイド氏の弁護士観について書かれた部分の抜粋です。

<以下、抜粋 ※第8話 企業買収編(2) 再会>
ボイドは、単に学業優秀で、批評は盛んに行い、しかし、結論は言葉を濁して責任を逃れようとする弁護士が嫌いだった。彼が求めるのは、クライアント(顧客)の置かれている状況を理解し、リスクを的確に分析し、複数の選択肢を常に提供し、意思決定に貢献できる弁護士であった。
<抜粋終了>


優秀な法務担当と弁護士に共通点は多いかと思いますが、上記抜粋にも記載の通り、「リスクを的確に分析し、複数の選択肢を常に提供し、意思決定に貢献できる」ことは、法務を扱う者として常に意識して仕事に従事すべき事項だと思います。

リターンのあるところには必ず大小のリスクがあるのは当然であり、「リスクがある」と言うだけであれば誰でも出来るわけで、「じゃあどうすれば良いのか?」というクライアントの問いに答えられなければ、その弁護士、法務担当に存在価値は無いわけです。

案件を単純に止めるしかない場面もあるかとは思いますが、その場合は、有効な「止め方」について法務として提案出来ことは無いか、思考を巡らせられるようにしたいと思います。

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