書籍:Sign with Me 店内は手話が公用語

今般は、柳 匡裕氏著作の「Sign with Me 店内は手話が公用語」という本を読んでみました。

本書では、ろう者の著者が、店内では手話が公用語の「Social Cafe Sign with Me」という喫茶店を開業するまでの経過とその理念、現在の状況等について書かれています。

私の身の回りにはろう者がいませんので、著者を含めたろう者の苦労は計り知れないものがありますが、語弊を承知の上で言えば、おそらく、ろう者を含めた障がい者の方達は、健常者がマジョリーティーのこの社会で、ネガティブな感情を持って人生を送っている方が多いのではないかと思います。

しかし、著者は、持ち前のバイタリティーで、障がい者がイニシアティブを取り、ろう者がやりがいや高い自尊心を持って仕事が出来、健常者と障がい者がWIN-WINの関係となるような場を作りたい、ろう者のロールモデルとなるような存在となりたい、という強い考えの元、「Social Cafe Sign with Me」を経営しており、本書を読んで個人的に大きなエネルギーを貰いました。

著者は、この喫茶店を起業・経営する上で、色々な失敗をしているようですが、それでも多くの人が手を差し伸べてくれるのは、著者が障がい者だから、ということもあるかもしれませんが、それ以上に、著者の熱い思いや人柄に共感した人が吸い寄せられてくる、というところが大きいのでしょう。

なお、話はやや変わりますが、本書を読んでいてふと考えたことがあります。

私の所属している会社には、障がい者の法定雇用率を達成するという目的と、また、CSR的な観点から、複数の障がい者の方を雇用しており、先日、また新しい方が仲間に加わりました。

その方は、下半身が不随で車椅子で生活されており、まだ入社して間もなく、仕事に慣れていないからなのか、もしくは神経障害によるものなのか分かりませんが、パソコンの打ち込みや物を書くという作業が非常にゆっくりな方です。

その為、今のところ単純作業しか依頼することが出来ず、私は「こんな単純作業を依頼して申し訳ない」と思いながら仕事をお願いしています。

しかし、「障がい」を、背が高い・低い、要領が良い・悪い等、その人の個性・特性と考えた場合、健常者であっても、仕事の出来ない人には難しくもやりがいの高い仕事を振らないのであるから、健常者・障がい者に関わらず、人に仕事を依頼する場合は、可能な限り、被依頼者のモチベーションを高く維持出来る様な、創意工夫の余地があるような形で仕事を依頼しようと配慮するとしても、その方の持ちうる能力の上限で仕事を依頼しているのであれば、後は、後ろめたく感じる必要は無いのではないか。そもそも、後ろめたく感じるということは、障がい者の方を無意識の内に上から見ている証拠ではないか、とか色々もやもや考えてしまいますね・・。

最近入社された上記の方とはこれからコミュニケーションを蜜に取って、お互いWIN-WINの関係となるよう、仕事の進め方、shareの仕方について話し合いを進めていきたいと思います。

Sign with Me: 店内は手話が公用語 (ヒューマンケアブックス)Sign with Me: 店内は手話が公用語 (ヒューマンケアブックス)
(2012/12/11)
柳 匡裕

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