大量の契約書に囲まれて

最近、私の勤務している会社が他社を吸収合併して社名を変更した為、
多数の取引先から取引基本契約書の再締結依頼が来ており、
私の机はチェックしなければならない契約書の山に埋もれています。

合併の場合は、消滅会社の契約等の権利義務関係は、「契約解除条項」に基づいて
取引先が契約を解除してこない限り、何もしなくても存続会社に承継されるにも関わらず、
なぜか、「社名も変わったことだし新しい名前で改めて締結しましょうよ」ということで、
契約書を送ってくる取引先(特に大きい会社)がたくさんいるので困ったものです。

なお、私の勤務している会社が、相手方から提示された契約書をしっかりチェックする様に
なったのはここ5年位のもので、それ以前は内容を確認せずに機械的に捺印していました。
その為、今、改めて再締結の為に送られてきた契約書を確認すると、「よくこんな不利な内容で
当時は契約したよなぁ」というような契約書が結構あります。

そこで、せっかくなんで、これを機に妥当な内容に修正して締結しようということで
修正依頼を出すと、「なぜ以前は原文どおり契約したのに、今回はそんなことをいうのか」と
言って来る会社や、「そんなうるさい事言うなら、商社なんて他にいくらでもいるんだし、
御社とは取引の継続はしないよ」といってくる会社もあり、過去の負の遺産に
頭を悩ませている毎日です。

ちなみに、「法務担当」というと、重箱の隅をつつく様な修正依頼をしたり、学説的には重要でも
実際の取引には何の意味を成さない条文に固執したりして、契約の締結を遅らせる疎ましい
存在、と営業担当は考えているかもしれません。

私も契約書審査の仕事を始めた頃は、大して問題の無い条文の中にも、
修正点を見つけることに楽しさ・喜びを感じていた時期が恥ずかしながらありました。
しかし、契約書の見るべきポイントが分かってきた今では、一部の難解な契約書を除いて、
契約書の審査は、ベルトコンベアー上で幕の内弁当にパセリを乗せるバイトのようなもので、
いかにたくさんの契約書をさばいて机の上を綺麗にするかに興味が移っています。

そんな今では、例えば全10ページの契約書を読んでいて、9ページ目までは何の修正事項も
見つからない時は、「よし、いいぞ!」と心の中でガッツポーズをしているところ、
最後のページにどうしても修正しなければならない条文を見つけると非常にガッカリさせられます。
雛形契約書をこれから作成しようと考えている会社の法務担当の方には、
その辺の所をよく考えて作成して貰いたいと思います(笑)
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