書籍:狭小邸宅

今般は、新庄 耕氏著作の「狭小邸宅」という本を読んでみました。

本書の概要は、アマゾンに記載されていた下記の本書内容紹介をご参照ください。
手抜きですみません・・。


<以下、本書の内容紹介>

さしたる目的もなく戸建不動産会社に就職した「僕」。
そこは売上という結果以外、評価されない過酷な職場だった。
ある日突然、異動命令という戦力外通告を受ける。
異動先の課長にも辞職を迫られるが、ある日、様々な運も幸いして
一つの物件が売れ、周囲からも徐々に認められ….。
第36回すばる文学賞受賞作。

<終わり>


何度か本ブログでも記事にしておりますが、私は、前職にて、新卒時で入社した不動産売買仲介会社にて営業マンとして約3年勤務しておりまして、その後、某商材専門商社の総務・法務担当という、全くの異業種・異職種に転職して今に至っております。ただ、元不動産営業マンとして、不動産系の面白そうな小説や雑誌、書籍等が出ると、ついつい気になって手が伸びてしまいますね。

本書では、新卒というまっさらな状態で、戸建デベロッパーに営業マンとして入社した主人公が、過酷な労働条件、理不尽な上司・社風・業務内容により心身共に蝕まれて、徐々に洗脳・社畜化していく様が記載されています。

また、一方で、主人公の色々な顧客との出会い、彼女や友人との関係の変化という面の描写もあり、「単なるブラック不動産会社での体験談」で終始することの無い内容で、なかなか面白かったですね。なお、本書はフィクションです。

ちなみに、私は、某銀行の子会社という位置づけの不動産会社に勤務していたので、(形式上は)コンプライアンスがうるさかったこともあり、本書の主人公が勤務する会社のように、殴る蹴るの目に見える肉体的なパワハラは(私の知る限り)ありませんでしたが、目に見えないパワハラは色々なところで見聞きしましたし、また、本書のように、拘束時間はやたら長いし、営業成績は非常に重要視されていました。私の短い業界経験で総括してしまうのも非常に乱暴かとは思いますが、まぁ、歩合職の強い不動産業界の営業部門は、程度の差こそあれ、どこも同じかと思います。

私が学生時代に就活中に考えていた「銀行系」というイメージは、「ガツガツしていない」、「スマートな営業」というものでしたが、前職の会社は転職率が高くてプロパー社員は数少なく、入社後に出会う先輩・上司には、長年、地場不動産屋で鍛えられた叩き上げの方や、悪名名高いイケイケ系の某マンションデベロッパーからの転職組等、色々な人種の営業マンがいまして、一見、その筋の人かと思うような人もいました(笑)

今思い出すと、なかなか貴重な経験をさせて頂き、色々と学ばせて頂きました。数多くの教えの中で、ふと今でも度々思い出すのは、「鉄は熱いうちに打て」ですね。仕事で経験した楽しい思い出もあります。また、今でも親交のある上司や先輩もいて、私は人間関係に恵まれていたと言えますが、もう一度戻りたいかといえば、イヤだと答えるでしょうね(笑)

ただ、不動産業界全般が「ブラック」だから入社しない方が良いよ、と言いたいのではなく、「ブラック」と感じるかどうかは人それぞれであり、不動産業界に上手く適応出来ている人は「この仕事は天職だ!」と感じて仕事をしている人も多いかと思います。要は、私には向いていなかった、というだけのことです。

なお、これは、本書の趣旨とは異なりますが、3年で辞める若者に対して「3年ではこの仕事のことが分かるはずが無い。もう少し辛抱してみてはどうか。」と声を掛ける人を見聞きします。私も前職の辞職表明時にそう言われて慰留されました。しかし、2、3年も同じ会社にいれば、その会社や仕事が自分に向いているのかどうか分かりますし、むしろ、吸収力の高い貴重な若手の時期を無駄にするリスクの方が、転職スパイラルに陥るリスクよりも怖いですね。

なので、「この会社・仕事は明らかに合わないし、自分の力ではこの環境を改善出来そうにない。」、「この会社で定年まで働くイメージが無い。」と明確に感じている若者は、よく考えた上でのことであれば、本書の主人公のようにプライドが邪魔して意固地にならずとも、どんどん転職すればいいんじゃないかと思いますね。

会社なんて星の数ほどあるので、新卒で入社した会社が自分にとって最適な会社とは限りませんので、最終的に、自分に合う会社・職種を見つけることが出来ればいいと思いますので。

狭小邸宅狭小邸宅
(2013/02/05)
新庄 耕

商品詳細を見る

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

hitorihoumu

Author:hitorihoumu
35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: