書籍:社内弁護士という選択

私は、弁護士資格の無い一介の法務担当であり、また、私の所属している会社に社内弁護士を迎える予定は今のところありませんが、何か得るものがあればと思い、今般は、アフラック社で社内弁護士として勤務されている芦原一郎氏著作「社内弁護士という選択―インハウスカウンセルの実際の仕事を描いた15講」という本を読んでみました。

早速ですが、私が個人的に心に留まった個所を書き留めておきたいと思います。


<以下、抜粋>

リスクの取り方
いいえ、ビジネスの世界でリスクをゼロにすることは不可能ですから、法務が適切なデュープロセスを踏んでリスクコントロールをしなければなりません。
そのため「必要最小限の人員で、十分な情報に基づいて十分な検討を加える」ことにより、仮に結果的に判断が誤ったとしてもその決定過程の正当性を確保しておくのです。特に、中立性・客観性を確保しておくことが肝要です。その検討によって、スピード・秘密性と安全性という2つの要請の両立を目指すのです。

<抜粋終わり>


本書では、リスクコントロール及び適切なデュープロセス確保の必要性と、その為の日常的・能動的なコミュニケーションの重要性が繰り返し強調されています。

「想定の範囲内」の範囲を出来るだけ広げられるように、社内クライアントと積極的に一緒になってアイデア出しを行い、取れるリスクと取れないリスクをしっかりと峻別し、リスクをリスクとして認識した上で、適切なリスクコントロール策を講じて経営判断を行われるようにサポートする、というのは、社内弁護士だけでなく、私のような法務担当にとっても重要な考え方ですね。

上記を実践する為には、個々のサポートする側の日々の自己研鑽は当然必要ですが、リスクテイクの判断の初期段階から案件に介在出来るように、社内でのコミュニケーションを密にして、自動的に相談が来るような流れを作っていく必要がありますね。

問題が大きくなり、取れる選択肢が非常に少なくなってから法務部門に相談が来て、「なんで、もっと早く相談に来なかったんですか!」と社内クライアントを責めるのは簡単ですが、そんな機会が多い人は、「そもそも、なんでもっと早く相談に来なかったんだろうか」と考えた方が良いかもしれませんね。自戒を込めて。

<目次>
第1章 事案の処理(リスクコントロールとデュープロセス;
     反社会的勢力への対応;リスクコントロールと
     アイディア出し;アライアンスへのかかわり;
     人事問題へのかかわり;
     ブランド維持とブランド戦略へのかかわり;
     事務フロー運用へのかかわり;システム開発へのかかわり;
     宣伝活動へのかかわり;社外弁護士の活用)
第2章 プレーヤー(会社業務の鳥瞰;社内弁護士の技術)
第3章 マネージャー(法務部長によるチーム作り;
     法務部長によるお膳立て)
第4章 ジェネラルカウンセル(ジェネラルカウンセルとしての社内弁護士)

社内弁護士という選択―インハウスカウンセルの実際の仕事を描いた15講社内弁護士という選択―インハウスカウンセルの実際の仕事を描いた15講
(2008/04)
芦原 一郎

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