書籍:組織行動の「まずい!!」学(2)

前回も表題の本について記事を書きましたが、もう一箇所
書き留めておきたい内容がありましたので、再度、記事を書くことにしました。
気になったのは「コンコルドの誤り」を取り上げた箇所です。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
大規模プロジェクトの途中段階で失敗に気付いたにもかかわらず、
関係者の執着により撤退の判断が行われず、そのままなし崩し的に計画が
進められる現象を「コンコルドの誤り」という。

(中略)

もともと人間には、自分の行ったことに「意味」を付与したがるという特性がある。
古代ローマで罪人に課された最も過酷な刑罰は、穴を掘り、それをまた埋め戻すという
「無意味」な作業を延々と繰り返されるものだったという。相手が牛馬であれば、
このような作業を続けさせても何も感じないだろうが、人間にとっては、意味のない事
それ自体が大きな苦役となり得るのである。
「コンコルドの誤り」も、基本的にはこれと同根と考えられる。プロジェクトの関係者とすれば、
それまでに費やしきた資金や時間、あるいは労力が無意味であったとは思いたくない。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
最近、民主党がマニュフェスト通りに、八ッ場ダム建設の中止をするべく動き始めました。
このダム問題は地域の住民の心情も考慮しなければならない為、ダム建設を
決定した時と今では状況が違い、費用対効果が合わないので、単純に中止すべきとは
言えないとは思いますが、ここまで作ったんだから最後まで作りましょうよ、という
意見にも賛成できないわけで、なかなか難しい問題です。民主党がどのように
調整するのか気になるところです。

「コンコルドの誤り」は株式投資にも起こりうるのではないかと思います。
株式投資のプロと素人の分かれ目は、適切に「損切り」が出来るかどうかだと言われています。
予期せずに株価が下落した場合、もう少し立てば株価が上昇するのではないか、
と考えて結局、長期間に塩漬け株にしてしまうのか。もしくは、失敗は失敗と認めて
損失を確定し、次のもっと有望と思われる投資先に残りの資金を向けるのか。
これまで投資してきた時間と資金が無駄になってしまうという決断はするのは難しく、
「含み損の状態でも、実際に損を確定しなければ損ではない」と考えて、
見て見ぬ振りをしたくはなりますが、それでは貴重なお金が寝てしまいます。

「損きり」するのは、含み損を抱えた時点でどうするかを考えるのではなくて、
投資を始める段階で、例えば
(1)システマティックに損失が20%を超えたら損きりする」
(2)自分が投資をしようと考えた当初の理由(PERが10以下)等が無くなったら、
   他に良い材料・ニュースが出てきても反対売買をして損きりする
というルールを予め作っておけば、「コンコルドの誤り」に陥って
損を拡大させ、機会ロスまで生じてしまうことは少なくなるのではないでしょうか。
「言うが易し、行うは難し」ですが、実践していきたいものです。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

hitorihoumu

Author:hitorihoumu
35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: