書籍:「伝わる英語」習得術

表題の本は、6人の異なる分野で活躍している巨匠と呼ばれる理系の専門家が、
英語に対してどのように考えているのか、また、英語を勉強する上での心得を
教えてくれる、巷に溢れている英語学習本とは趣向が異なる本です。
ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんや、「バカの壁」の著者である解剖学者の
養老孟司さんなど、著名な方とのインタビュー形式となっており、読み物として
楽しく読む事が出来ました。
その中で心に残ったのが、「チーム・バチスタの栄光」の著者である病理医の
海堂尊さんとのインタビューです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
<インタビュアー(著者)>
「私は理系の学生に英語を教えているのですが、彼らには「英語嫌い」が結構います。
<海堂先生>
その「英語嫌い」という言葉自体が変ですよ。英語で伝えたいことがなければ、
英語なんてやらなくても良いんじゃないかと僕は思います。「必要だから」という
ところまで追いつめられればやる、というのでいいんじゃないでしょうか。
そうじゃなければ、通訳を雇えばいい。
-中略-
<海堂先生>
結論は、「必要ないものは退化していく」。それこそ運動能力と同じですよ。
キープしないと落ちていく。英語もそれを覚悟したうえで、時間を投資するしか
ないんじゃないかな。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

英語の習得には非常に多くの時間が掛かります。
仕事や受験の為に英語を勉強する、という明確な目標がある方であれば、
モチベーションを常に高く持って英語の勉強に臨め、その成果もより高い物に
なると思いますが、「何となく英語位話せないとマズイよな」という漠然とした考えで、
週1回1時間程度の英会話学校に通い、それ以外は英語の勉強はせずに
「勉強はしているけどなかなか上手くならないんだよねぇ」と嘆いている方は、
それ以上の上達は見込めないのではないかと思います。
かくいう私も、前職の不動産売買仲介業に従事していたときにも、大学の時からの
延長線上で英語の勉強をしていましたが、特に日常で使用する機会・必要性がなかった為、
いまいち、本腰を入れて勉強に取り組めずにいました。
現在は、仕事で英語の契約書をチェックする機会がある為、以前よりも英語の勉強に
真面目に取り組んでいると思います。

なお、英語の勉強を趣味でやっている方を否定するつもりはありません。
私は早稲田大学やテンプル大学が主催している英語講座に参加したことがありますが、
必要性からではなく、単に「英語の勉強が楽しい」と生き生きと取り組んでいる
主婦や仕事を引退された方もいまして、それはそれで素適なことだと思います。

ただ、他人の事をとやかくいう資格は私にはありませんし、余計なお世話かもしれませんが、
目的もなく「何となく」英語の勉強をしている方、「英語の学習法」ばかり勉強していてなかなか
「英語の勉強」に取り組めていない方には、「目にあまる英語バカ」という本をお勧めします。
かなり挑発的なタイトル・内容ではありますが、英語信仰、英語コンプレックスを多少は
解消してくれ、これまで英語の勉強に使っていた時間をもっと有意義な、建設的な
事に使えるようになると思います。これまで取り組んでいたことをスッパリ止めるのは
心理的に抵抗が大きいことではありますが、「本当に自分には英語は必要なのか」を
改めて考えてみると良い機会になると思います。

「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ (朝日新書)「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ (朝日新書)
(2009/08/07)
原賀 真紀子

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目にあまる英語バカ目にあまる英語バカ
(2007/03)
勢古 浩爾

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目的意識は重要ですよね

こんばんは。はじめまして。こちらのblogにlinkしていただき、ありがとうございます。今後とも宜しくお願いいたします。

英語はやはり仕事上の目的意識があると、上達が違うのではないかと思います。僕自身もそうでした(特に留学がかかっていたときはやはり必死になれましたしね)。階段状にしか上達が見えてこないので、つらい時があるかもしれませんが、頑張りましょう。

コメントありがとうございます。

コメントありがとうございます。
いつも、dtkさんのブログを拝見させて頂いております。

dtkさんや他の法務系のブログを書かれている方のブログを読ませて頂きますと、
いつも皆さんのモチベーションの高さと勉強熱心さに刺激を受けます。

私の英語はまだビジネスで自由に使えるレベルには程遠いですが、
細切れの時間も有効に使って、上達に向けて日々勉強していきたいです。
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35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

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