反社会的勢力の排除に関する覚書について

2011年10月1日付で東京都暴力団排除条例が施行されたこともあり、
昨今、取引先から「反社会的勢力の排除に関する覚書」の締結の打診を
受けることが頻繁にあります。

ちなみに、2008年2月4日に、東京証券取引所から「反社会的勢力排除に向けた
上場制度及びその他上場制度の整備に伴う有価証券上場規程等の一部改正について」
という御達しが出たこともあり、2008年頃より、上場企業の取引先をから
この覚書の提示をポツポツ受けています。

私が所属している会社は、2008年から基本契約書に「反社会的勢力の排除条項」を
定めたものの、既に基本契約書を締結している先に対して、「反社会的勢力の排除に
関する覚書」の打診をするマンパワーもマネーパワーもないので、
覚書の締結までは積極的に対応しておりません。

また、取引先から提示を受けた基本契約書のフォーマットに基づいて
締結の交渉をする場合は、「反社会的勢力の排除条項」を追記するよう、
依頼しているのですが、都条例が施行される前は、取引先から怪訝な顔をされ、
交渉が難航すると、当社の営業担当から、
「仮に、取引先が反社会的勢力だっていいじゃないですか。」
と、反社会的勢力の排除に対する意識が低いコメントをする人もいましたが、
都条例が出てからは、積極的に対応してくれるようになりました。

なお、以前、取引先から提示された「反社会的勢力の排除に関する覚書」が、
当社の誓約書のような片務契約形式となっていたので、「乙は~」を
「甲及び乙は~」に変更して欲しいと要望を出したところ、以下のような
コメントを受けたことがありました。

取引先:今回の「反社会的勢力の排除に関する覚書」は、弊社(=取引先)が締結の
    必要性を認識して今回の覚書を作成し、各取引先に依頼をしているものです。

    貴社(=私の会社)も同様の契約書を締結したいのであれば、
    貴社が覚書を作成し、改めて各取引先に締結依頼をするのが
    スジではないでしょうか。

    従って、今回は貴社のご要望通り「甲及び乙は~」と修正することは
    出来ません。

※上記のコメントを受けたのは1年前以上で、上記は要約であり、
 正確な内容は忘れてしまいましたが、要は、
 取引先が作成した「反社会的勢力の排除に関する覚書」に
 タダ乗りするんじゃない、というご趣旨だったかと思います。
 大人気ないコメントではありますが、何となく気持ちは分かりますね。

「反社会的勢力の排除に関する覚書」を取引先から提示され初めの頃は、
個人的には、当社でわざわざ覚書の作成、発送、締結管理の手間を掛けずとも、
取引先が自発的に「反社会的勢力の排除に関する覚書」を打診してくれるから、
この調子でいけば、最終的にはほとんどの取引先と「反社会的勢力の
排除に関する覚書」を締結出来るんじゃないの、なんて、甘く考えていました。

しかし、上記のコメントを受けた後は、片務契約を双務契約にするという
交渉はせずに、よっぽど不合理な内容ではなければ、相手方から提示された
フォーマット・内容にてそのまま締結するようにしています。

当社は、金融業、不動産業や建設業のように、反社会的勢力の脅威を感じる
機会が非常に少ないこともあり、「反社会的勢力の排除に関する覚書」を積極的に
対応するインセンティブが低いのですが、どうせやるなら、基本契約書を
締結していない既存の取引先も多数ありますので、
「反社会的勢力の排除に関する覚書」ではなく、「反社会的勢力の排除条項」を
定めた基本契約書の締結推進を(機を見て)やりたいと思います。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

hitorihoumu

Author:hitorihoumu
35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: