書籍:知的財産戦略 技術で事業を強くするために

今般は、いつも拝読している知財系ブログ「The・知財部員が往く!」にて
紹介されていた、丸島儀一氏著作の「知的財産戦略 技術で事業を強くするために」を
読んでみました。

本書では、キヤノン 知財担当者としての40年間の豊富な実務経験と、弁理士としての
専門知識を有する著者が、研究開発部門、事業部門と知財部門が「三位一体」と
なって事業を遂行することの大切さを説くことを柱にして、事業を強くする為に、
いかにして知的財産を活用していく必要があるのか、その実践的な解説をされています。

ちなみに、私が所属している会社は某商材の専門商社なので、キヤノンのように、
研究開発部門や知財部門はなく、私が関わる知財の仕事と言えば、
契約審査の際に知的財産権に関する条項を検討するときか、商標の更新手続き(=弁理士
への委任状に印鑑を押すだけです:笑)くらいしかありません。

その為、個人的には、本書の内容が直接、今の仕事に役に立つ箇所は多くはなく、
本書は知財部門や技術を売りにしている企業の経営者向けの本かと思いましたが、
高い技術を持ちながらも、いまいち、世界での存在感が薄い技術立国・日本が、今後、
どうやって世界で戦っていかなくてはならないのか、その答えを本書に見た気がします。

さて、本書で参考になって付箋を貼付した箇所は多数ありますが、その内の一つを
備忘の為に書き留めておこうと思います。


「『No』を『yes』にできる新人を育成する

 知財部門の役割は三位一体の活動を基に、事業戦略を優位に実行せしめる知財力の
 形成と知財活用活動を行うことにある。
 このためには知財担当者が『事業のために活動する』意識を持つことが基本となる。
 配属された新人の教育で大切なのは、この意識と知財マインドを植え付けることである。
 教育しても、この意識を持てない人は知財人材としては不適格であると言っても過言ではない。

 新人教育について気を付けなければならないのは、相談された案件に対して
 厳しい法律判断を基に『No』と言うだけで、それを合法的に『No』にする知恵と活動が
 出来ない知財担当者をつくらないようにすることである。」


上記は至極その通りで、法務担当にも同じことが言えますね。
単純な法律判断だけであれば、開発部門や事業部の人が、弁理士や弁護士に直接
質問すればいい話で、法務担当、知財担当は必要ありません。
やはり、開発部門、事業部の人と一緒になって問題を解決していこうという
姿勢・熱意と、その為の知識・ノウハウが求められるわけですね。
上記は当たり前のことではありますが、常に意識して仕事に取り組みたいものです。

<目次>
第1章 知的財産経営とは何か
第2章 事業競争力を高める知財活動環境の構築
第3章 研究開発における知的財産戦略
第4章 事業戦略に適った知的財産権の形成戦略
第5章 事業を強くする知的財産活用
第6章 技術の国際標準化戦略
第7章 アライアンス(提携)戦略
第8章 紛争の予防と解決の活動
第9章 知的財産立国、技術立国への論点

知的財産戦略知的財産戦略
(2011/10/07)
丸島 儀一

商品詳細を見る

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

hitorihoumu

Author:hitorihoumu
35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: