書籍:成功は一日で捨て去れ

今般、ユニクロブランドでおなじみの、ファーストリテイリングの会長兼社長である
柳井正氏が書いた「成功は一日で捨て去れ」という本を読んでみました。

本書では、2005年に玉塚元社長が辞任して、柳井氏が会長兼社長に復帰したあたりからの
ファーストリテイリング社の成功と失敗、そして、その時々で柳井氏がどう判断し、
その後どう考えているのかが綴られています。

早速ですが、本書を読んでいて個人的に心に留まった個所を、少し長いですが
以下に抜粋しておこうと思います。


「会社というのは、お客様に商品を売り、サービスを提供して、それに対し
 お客様がおカネを支払ってくれる、収益という見返りを得る受益者である。
 そこにこそ会社の役割と意味があると思う。
 株主のためでも社員のために存在するものでもない。
 もし、会社が社員のためにあるということになると『お宅の社員を幸せにして
 あげたいから買ってあげます』、そう思ってお客様がおカネを払うという
 話になってしまう。これは、どう考えてもおかしい。
 日本の経営者は『会社は社員のためにある』という人が結構多い。これは本末転倒である。
 また、アメリカの経営者は『会社は株主のためにある』とよく言う。これもありえない。
 いま世の中全体が不景気のせいもあるかもしれないが、元気のない経営者が多い。
 話をしていても銀行が貸してくれないから何もできない。などと、他人のせいばかりに
 して経営者自身がまったく動こうとしていない。お客様のために何ができるかを常に
 一所懸命考えて、自らが率先してひるまず実行するべきだ。」

「一番始末に負えないのは、最初から自分の考え方や概念からはみ出したものは
 売りたくない、と考えている人である。」

「当たり前のことだが、売れるような努力をし続けないと、絶対に売れない。
 現場の状況をよく見て良く知って、まずいな、と思ったらすぐに修正する。
 その繰り返しである。売れないとか利益が出ないのを、景気や天気や他人のせいに
 してはならない。」


上記抜粋部分だけでも分かりますが、柳井氏以下、ファーストリテイリングには、
顧客第一主義、現場第一主義が浸透しているようです。

また、本書を読みますと、農業への参入も含め、同社がいかにたくさんの失敗を繰り返して
きたかが分かります。しかし、「会社も個人も成長しなければ死んだも同然だ。」という
考えのもと、成功体験に驕ることなく、常に変革し続けてきたからこそ、今の同社の
成功があるのだと思います。

本書を読んでみた限りでは、柳井氏には非常にワンマン的なところもあるかと思いましたが、
間違った判断をした場合は、失敗をしっかり認められる器があるところが、
他のワンマン経営者との違いなのでしょう。

自分の地位に安住することなく、これだけ自分の会社のことを考えて語れる
バイタリティー溢れる経営者はなかなかいないでしょうね。
柳井氏の考えを引き継ぐ、もしくは凌ぐ後継者がしっかり育っているのかが気になるところです。

成功は一日で捨て去れ成功は一日で捨て去れ
(2009/10/15)
柳井 正

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