書籍:法律の使い方

先週、知財検定2級の試験が終わりまして、学科試験はたぶん合格で、
実技試験は配点によっては不合格の可能性がある崖っぷち状態ではありますが、
落ちたらまた次回受ければいいやと気持ちを切り替えられた今、
試験のことを全く気にせずに好きな本を読めるというのは幸せなことですね。

今日は、「試験が終わったら読もうと思っていた本リスト」を片手に、
図書館で色々な本を借りてきました。

また、今週は、これまで積読していた本の一冊で、司法試験のカリスマ予備校講師の
一人である柴田孝之氏が書いた「法律の使い方」という本を読んでみました。

同氏の他の著作で、以前、論述形式の試験であるビジネス実務法務検定1級を目指していた時
(その後、直に受験を諦めましたが・・)に役に立つと思って「司法試験合格論文機械的作成法」を
読んだことがあり、同書でも「法律の使い方」と同じ主張がされていましたが、
法律はあくまで事件解決の為の道具であり、法律家の役割は、事件解決において妥当な結論を
導く為に、法律を論理的に構成して関係者を納得させることである、ということです。
従って、法律を論理的に構成していれば、出てきた結論がなんでも良いというわけではありません。

本書では、上記の考え方を基にした事件の解決方法を、練習問題等を交えながら
詳しく解説してくれます。

なお、著者は、暗記に頼って物事の処理方法を勉強する弊害を以下の様に述べています。

「暗記による処理というのは、まさに自分が知っている事件に対しては、完全な処理方法を
暗記してはき出すことで素早く確実な処理が可能だというメリットがあります。
しかし、知らない問題には対処できません。知っている問題と似ている問題については、
微妙にずれた処理をしてしまうという危険性があります。とくに暗記に頼ると、暗記した事を
はき出すことで楽に事件処理らしいものができてしまいます。その結果、思考停止して、
事件中の特別な考慮すべき点をきちんと考えに入れることができなくなってしまうのです。

もう一つの問題は、事件処理では妥当な結論を導かなくてはならないとか、事件の特殊性を
しっかり評価しなければならないという発想がないことです。」

ちなみに、ビジ法1級の通学講座を開設している某資格の学校の担当講師が、
Webで公開していた当該講座のガイダンスで、ビジ法1級の出題範囲は非常に広範囲なものの、
特に基本問題については毎年の出題傾向は一定している為、一定の出題範囲は潔く捨て、
また、ビジ法1級は試験時間が短く、まともに考えていると解答を書く時間が足りなくなることから、
ビジ法1級の問題集の解答をひたすら写経して解法を暗記し、条件反射的に鉛筆が動いて
回答できるようにする勉強方法を勧めていました。
しかし、上記の方法でビジ1級は受かるのかもしれませんが、今後の仕事等で出会う
未知の問題を解決する力は身に付かないでしょう。

色々なケースを勉強することは大事ですが、それはあくまで法律的な処理方法の考え方を
勉強するのが目的であり、同じようなケースが出てきた場合に、同じように処理をする為に
その解決方法を暗記することが目的ではない、ということは、今後、法律の勉強を
する上で常に頭に入れておきたいと思います。

法律の使い方法律の使い方
(2005/06)
柴田 孝之

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<目次>
第1章 法律は何の役に立つか(法律はなぜ必要か;守らなくてもよい法律もある ほか)
第2章 法律による事件解決の基礎(法律の構造はどうなっているか;法律の読み方 ほか)
第3章 法律による事件解決の実践(法律的な論理の組み立て方1:結論から考える;
    法律的な論理の組み立て方2:条文から考える ほか)
第4章 練習問題集
第5章 法学を学ぶ過程ですること:とくに試験合格を目指して(法律はどの程度暗記すべきか;
    その他にどんな知識を覚えるべきか ほか)
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