書籍:自白の心理学

今般は、「自白の心理学」という本を読んでみました。

本書では、実際に罪を犯した犯人が、取調室でカツ丼とか田舎のおふくろさんの
話を持ち出されて、自白してしまう際の心理を追求した話ではなく、冤罪で起訴された
無実の被疑者が、なぜ犯行を自白するのか、また、なぜ、関わったことの無い
犯行ストーリーを語ることが出来るのか、その心理を解明しようとした本です。

本書によると、ここ10年の統計では、起訴された事件のうち、最終的に有罪で
確定する事件が99.9%を超えているようです。
これは、警察や検察が完全に「クロ」であると判断した者を対象に、逮捕、
起訴しているとも考えられますが、一方で、これだけ高い確率ですと、
冤罪なのに有罪と判断されてしまう例も多かれ少なかれあるのではないかと
疑ってしまいます。

なお、著者は、冤罪で起訴された無実の被疑者が自白をする心理を以下の様に
解説しています。

^^(本書抜粋)^^^^^^^^^

無実の人がうその自白に落ち、さらにうその犯行ストーリーを語るというのは、
心理的にきわめて異常な事態であるように思われている。
しかし、犯人として決めつけられ、取調べの場で追いつめられ、
決着をつけることを求められたとき、誰もが陥りうる、ある意味で自然な
心理過程であることを知っておかなければならない。
異常があるとすれば、それは被疑者の心理ではなく、当の被疑者を囲む状況の側の
異常なのである。

^^^^^^^^^^^^^^^^^

^^(本書抜粋)^^^^^^^^^

被疑者は無実かもしれないという可能性を少しでも考えていれば、
自白のうそをあばくことができる。ところがわが国の刑事取調べにおいて
推定無罪は名ばかりで、取調官は被疑者を犯人として断固たる態度で
調べるというのが常態になっている。実際、警察官向けのあるテキストには、
こう書かれている。

頑強に否認する被疑者に対し、「もしかしたら白ではないか」との疑念をもって
取調べてはならない。(増井清彦『犯罪捜査101問』立花書房、2000年)

^^^^^^^^^^^^^^^^^

ということで、初めから有罪と決めつけられて、厳しい、拷問にも似た取調べを受けると、
正常な判断能力を失ってしまい犯行を自白し、さらに、取調官との共同作業によって、
犯行ストーリーを作り上げてしまうといった異常な事態になるようです。

なお、アメリカやイギリス等では、被疑者の取調べの全過程を録画や録音することが
法律で義務付けられているようですが、日本ではまだ認められておらず、これが冤罪の
温床になっています。最近、村木・厚生労働省元局長の事件でも話題になりましたね。
以下の日弁連のHPでも、「取調べの可視化」を実現すべきと主張されていますが、
まだ実現されていません。

どこかの検察官みたいに、証拠を捏造するのは問題外ですが、密室だと多少
常軌を逸した言葉を発しても大丈夫じゃないかと考えてしまう取調官の心理も
一応理解出来ますので、このような事態とならないように制度を替えるべきでしょう。

日弁連の該当HP:http://www.nichibenren.or.jp/ja/special_theme/investigation.html

さて、本テーマについてネットサーフィンをしていたところ、警察官に任意同行を
求められたときの対応方法について書かれた、某巨大掲示板のレスを見つけましたので、
参考までに記載しておきます。
ちなみに、匿名掲示板の書き込みですので、内容については保証できません・・。

^^^(以下、上記レスの抜粋)^^^^^^^^^^

任意同行を求められた際は、拒否してもOkというか拒否する権利を嫌疑をかけられた
側は持ってます。
またここで体等を引っ張られたりした場合、特別公務員暴行陵虐罪で逆告発も
出来るのでその辺の証拠(周りに見てた人いたら勝ち)を集めましょう

また任意同行を求められた際、警官に当たってはいけません
当たった場合派手に転ばれて公務執行妨害で別件逮捕を喰らいかねません

もし携帯電話等を持っていた場合、その場から日本弁護士会か警察に電話をして
救護を求めましょう
日本弁護士会に電話をする場合は当番弁護士を使うとよいです

また任意同行に応じてしまった場合は、取調室で担当の警察官に弁護士呼んでくれやと
一言いいましょう、その場合の弁護士はあなたが懇意にしてる弁護士でもいいですし、
日本弁護士会の当番弁護士でも構いません
後は弁護士が来るまで一言も喋らずだんまりを決め込みましょう
また任意の場合は帰ることも可能です

まあ最初にも書きましたが、逮捕状がない限り、拒否でいいんですけどね
自分の無罪に自信があるのなら、そんなに柄押さえたかったら札(逮捕状)とってこいや
カスがと言ってもなんら問題ありません

もし、警察がアナタの日常を脅かす(張り込みや聞き込みで近隣住人に対し
あなたの評価を下げる行為に出た)場合は、警察にそういうクレーム窓口もありますし、
地域の弁護士会館にそういう窓口もあるので、それらをうまく使うといいですよ
警察の苦情窓口は、各都道府県本部にありますので、相手の警官名が判れば
問答無用で通報してあげましょう

任意同行を求められた際は、警察官に身分証明書(警察手帳)の提示を求め、
相手の氏名や所属先の確認を取るようにしましょう

^^^^^^^^^^^^^^^^^^

自白の心理学 (岩波新書)自白の心理学 (岩波新書)
(2001/03/19)
浜田 寿美男

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