書籍:人気MBA講師が教える グローバルマネージャー読本

今般は、「人気MBA講師が教える グローバルマネージャー読本-Transcultural
Management」という本を読んでみました。

本書は、「グローバルビジネスのなかで、いかに個人と組織が文化の違いに対処し、
その違いを認めた上で、いかにそれらを乗り越えて、人をまとめ、組織を運営していくか
という課題に焦点をあてた」本です。

昨今、楽天やユニクロが社内の公用語を英語にすると宣言して話題になっていますが、
本書の著者は、もちろん三木谷社長や柳井社長も同じ考えだと思いますが、
効果的なグローバルコミュニケーションを行う為には、単純に言語が出来るだけでなく、
言語や行動の奥に潜む異文化の習慣、思考の枠組み、暗黙のルール、信念、
価値観といったものについても注意を払う必要があり、バイリンガルな人は
バイリンガルにビジネスが出来る(英語が出来ればアメリカと日本で同じように
仕事が出来る)というのは思い込みに過ぎないと主張します。

そして、人は異文化の環境に遭遇した場合、自分の文化的価値観に基づいて
相手の行動等を短絡的に判断してしまう傾向があるので、異文化コミュニケーションにおいては、
相手の発言や行動の良し悪しをすぐに決めつけたり、判断するのではなく、
まずはじっくり相手や状況を観察して、相手の発言や行動の背景にあるものに
思いを巡らせることが出来るというのが大事であるとしています。

まだまだ、英語(もしくは他の言語)が出来るというだけで尊敬の眼差しで
見られることの多い日本社会ですが(と言っても、私はまだ尊敬の眼差しで
見られたことがありませんが・・)、単に英語が流暢に話せるだけの「英語屋」と
ならないように、両者の文化的相違にも配慮したコミュニケーションが出来る
ビジネスパーソンを目指そうと思います。

なお、上記の考え方は、日本国内で異なる文化を持つ企業同士の合併にも同じ事が
言えると思います。
私の所属している会社は数年前に、同業他社と合併しましたが、同業であっても
仕事のやり方や考え方がずいぶん違うんだなぁと感じることが結構あります。
しかし、「自分達と違う=ダメ」と単純に考えるのではなく、両者の良い所を
新会社に取り入れることで、合併のシナジー効果を発揮していければと思います。

〈目次〉
第一章 無知の悲劇
第二章 なぜ文化なのか
第三章 たかが、英語されど英語
第四章 グローバル化の段階で求められる文化的視点
第五章 グローバル組織を実現する五つのコンピテンシー
第六章 コンピテンシー実現のために:七つの思考の実践課題
第七章 文化のコンテクストをどう扱うか
第八章 ハイコンテクスト、ハイコンテントマネジメント
第九章 二極分化しがちな多分化組織
第十章 外資系企業:日本のアメリカ企業でのケース
第十一章 アメリカの日本企業でのケース
第十二章 日本とアメリカのアライアンスでのケース

人気MBA講師が教えるグローバルマネジャー読本 (日経ビジネス人文庫)人気MBA講師が教えるグローバルマネジャー読本 (日経ビジネス人文庫)
(2003/09)
船川 淳志

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