書籍:企業再生プロフェッショナル

今回は、あるブログで「企業再生プロフェッショナル」という本が紹介されていて
単純に読み物として面白そうだなと思い読んでみました。

本書では、企業再生を請け負う「ターンアラウンドスペシャリスト」がどのように
企業を再生していくのかを、今流行の(?)小説形式で分かりやすく説明してくれます。
各章の末尾にまとめとして「解説」が付いていますので、理解を深め易いようにもなっています。
紙面の都合上かとは思いますが、実際はなかなか本書の様なスムーズな展開は難しく、
もっと泥臭いこともあるかと思いますが、企業再生の流れをざっと掴みたい方には
オススメしたいと思います。

なお、個人的に印象に残った箇所を以下に書き留めておこうと思います。

^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^

北岡パートナーズでは、分析作業なども顧客企業の社員に依頼することが多い。
顧客企業の社員にみずから手を動かしてもらい、再生の主体者になってもらうこと、
さらには課題にみずから気づいてもらうことが主な狙いだ。
伊藤は、かつて在籍していた投資銀行で、多角的な視点で高度な分析を行った調査結果が、
会議で報告されるだけで、実際には活用されていないということを何度も経験した。
以来、時間的に不可能な場合を除き、データ自体も顧客自身につくってもらうことが
最終的には顧客の理解を深め、企業再生の近道になることを確信するに至った。
北岡は口癖のように言う。
「顧客が自分で考えた解決策でなければ長続きせず、結果として中途半端で終わってしまう。」
伊藤も同感だ。
「谷口さんに一日でも早く何かをつかんでもらえるようにサポートしよう。」
伊藤はそうつぶやいて、工場を後にした。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

上記抜粋部分はまさにその通りで、せっかくコンサル会社に高額なfeeを支払って入って貰っても、
コンサル会社を導入する目的・意味を良く理解している一部の人を除いて、
おそらく大多数の社員が「お手並み拝見」という立場の中、コンサルの人から
一方的に上から「こうしろ、ああしろ」と言われるだけでは、口では「分かりました。」と言っていても、
内実は「外野が何を偉そうな事を言っているんだ。」という反感を買って、思っていた程の
成果が出ない事が多いのではないでしょうか。

その為、コンサル会社を入れなければならなくなった会社の問題点は、本書の様に、
対象企業の社員自らが理解していく必要がありますし、また、経営陣自らが積極的に
作業などに参加する等して、早期に社員に当事者意識を持たせる必要がなるな、と思いました。

最後に、企業再生・改革もので、本書のように小説形式・各章末尾に解説付の本と言えば、
「戦略プロフェッショナル-シェア逆転の企業変革ドラマ」という書籍が挙げられます。
本書はロング・ベストセラーの為、既に読まれた方も多いと思いますが、初版が1991年と古いものの、
内容は今も錆付くことなく非常に参考になりますし、ぐいぐい先を読みたくなる臨場感溢れる内容に
なっていますので、コンサル業務に興味のある方、経営者やマネジメントクラスの方等は、
是非読んでみてはいかがでしょうか。


戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
(2002/09)
三枝 匡

商品詳細を見る


企業再生プロフェッショナル企業再生プロフェッショナル
(2009/12/17)
不明

商品詳細を見る

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

hitorihoumu

Author:hitorihoumu
35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: