書籍:元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術

今回、「元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術」という本を読んでみました。

本書は、よく使う法律用語や法律条文の構造の解説、六法の使い方や判例の読み方等、
法律を扱う者が知っておくべき基本的な事項を分かりやすく解説してくれます。

なお、一応法務担当のはしくれの私としては、本書から初めて得るものはそう多くはありませんでしたが、
大学の法学部に入学が決まりこれから法律を一から勉強しようという方、
法務担当への異動が決定した、法律に明るくない他部署からの異動組の方等は、
本書を一読されることをお勧めします。

なお、本書の中で、恥ずかしながらこれまで理解せずに使用していた接続詞の使い方に
関する解説が参考になりましたので、備忘の為に記載しておこうと思います。


^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^

「又は」と「若しくは」

(中略)

「又は」は一番大きなグループわけに使い、その他のグループわけには「若しくは」を使います。
「エビ若しくはカニ又は栗キントンといった正月用品は、・・・・」という具合です。
つまり、「又は」と「若しくは」がでてくる文章があれば、「又は」は、その部分でグループ分けが
あるという合図といえるのです。

「及びと」「並びに」

(中略)

「及び」は一番小さいグループわけのときだけに使い、その他のグループわけのときには
「並びに」を使ってその意味を表します。
「鉛筆及び消しゴム並びにお弁当を忘れずに・・・」という具合です。
「並びに」は、その部分でグループわけがあるという合図といえるのです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

個人的には、「又は」と「若しくは」、「及びと」と「並びに」は同じ意味なので、
これまでずっと、どちらを使うかは、書き手の自由・センスの問題かと思っていましたが、
上記のような使い方分けがあったとは知りませんでした(笑)。

著者が言うように、「ひらがなを漢字に直すだけでも立派な法律改正」になるということで、
特に法律の立案に携わるような法制局の方は、接続詞から句読点の扱い方に至るまで、
非常に神経を使って言葉を用いているようです。
ちなみに、「並びに」という言葉をグーグルで検索した所、上記のルール通りに使われていない
例がけっこう散見されました・・。

少し話は変わりますが、絶対音感があるピアニストは、演奏中ではなくでも生活で聞こえる音が
全て音名(ドレミ~)で認識してしまうので、非常に煩わしいという話を聞いたことがあります。
一方で、例えば、法制局の方が友人の結婚披露宴に参加した場合、乾杯の音頭を取る方が、
「それでは、新郎新婦の末永いお幸せと、ご両家並びにご臨席の皆様方のご多幸と
ご繁栄をお祈りいたしまして、乾杯をしたいと存じます。」
という、誤った「並びに」の使い方をした場合、言葉の誤用に注意が向いてしまって、
他の方と同様に盛り上がれないのでしょうか・・。

私も契約書又は覚書等若しくは対外文書を作成する場合には、上記抜粋のルールを踏まえて対応したいと思います。

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]
(2007/04/06)
吉田 利宏

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