書籍:クビ!論。

今般、「クビ!論。」という本を読んでみました。

著者は、外資系メーカー・金融機関でクビキラーとして活躍(?)されていた方で、
日本系と外資系の企業文化等の違いにもふれながら「クビ論」を説いています。
本書は2003年に出版された為、出版当時と現在の社会状況等が異なりますので
その辺を割り引いて読む必要がありますが、何しろブックオフにて300円で買えたので、
何か一行でも参考になる文章があれば儲けものかなと思って読んでみました。

著者は、正しいクビ切りの本質は「人材の流動化」と「実務の効率化」にあるとし、
(本書出版当時の)日本企業で行われているクビ切りは実に悲惨で、「目的も戦略もなく、
ただコスト削減のために社員のクビを切っているだけにしか見えない」といいます。

外資系の企業文化・社員の思考を紹介している文章を少し長いですが引用します。


^^^^(以下、本書)^^^^^^^^^^^^^

外資系企業の世界では、基本的に社員は専門職です。そのため、自分が専門としている
仕事がなくなった時は、その会社にいる用はないし、会社から必要とされません。
「中途採用や転職は当たり前」という前提がある社会なので、一般的には終身雇用制や
定年制とは無縁です。社員たちも、しょっちゅう辞めたり辞めさせられたりしているので、
自分から辞めようとクビにされようと、後の転職に関係ありません。
会社にクビにされたからといって、日本企業のように「能力が低い」と決めつけられたり、
転職で差別されたりすることはないのです。

(中略)

「過程も評価しろ」という議論を聞く度に、私は興ざめします。
外資系企業の世界では「結果がすべて」だからです。つまり結果とは、具体的・客観的な
数字の良し悪しのことを指しているのです。だから、パフォーマンスの悪い社員や
業績の低い社員は切られます。
いくら人柄が良くても、評価の対象にはなりません。「がんばっている」からといって、
評価される事もありません。「仕事」と「仕事ぶり」は違うからです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

ちなみに、「外資系」といっても会社の資本が外資なだけですので、
日本との合弁もあれば完全外資系の会社などあり、また、社員全体に占める日本人の
比率等によっても企業文化は違うでしょうから、いっしょくたに「外資系とは」と
語ることは難しいと思いますが、上記の抜粋箇所を見る限りは、外資系企業というのは
企業も社員も合理性を重視していることが分かります。
そんな合理性はもちろんマイナス部分もありますが、見習うべき点も多々あると思います。

日本でも最近は能力主義・成果主義が浸透してきましたが、まだまだ「がんばっている」が
評価される社会だと思います。
仕事が速くて上司の自分よりも早く帰宅しまう社員よりは、遅くまで残っている社員
(実は半分はネットサーフィンや雑談をしている能率が悪い社員)を評価しようという向きがまだあります。

また、社員としても、ものによっては80パーセントの完成度でOKな仕事でも、
100パーセントの完成度を求める職人気質さゆえに、全体的な仕事のスピードがダウンしている
ケースも多々あると思います。

しかし、当たり前のことではありますが、仕事はあくまで成果を出す為にしているので、
常に費用対効果とメリハリを考えて仕事に従事したいと思います。


「クビ!」論。 (朝日文庫)「クビ!」論。 (朝日文庫)
(2004/10/15)
梅森 浩一

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