「買主の責に帰すことの出来ない、売主の責に帰すべき瑕疵」って、なんじゃらほい。

先日、私の所属している会社の雛形基本契約書に対して、サプライヤーから以下のような修正案の提示がありました。なお、これは実話であり、ブログのネタが無いから作った話ではありません。。


<修正案(=下線部が修正箇所)>
買主は、製品の引渡し後1年以内に、製品に、買主の責に帰すことの出来ない、売主の責に帰すべき瑕疵が発見した場合、売主に対して、当該瑕疵に起因して買主に発生した損害の賠償を請求することが出来る。
※当社を特定されたくないので、条文の内容を簡略化しています


どんだけ人に証明責任を転嫁させようとするかと。
「売主の責に帰すべき瑕疵」だけであればまだ気持ちは分かりますが、「買主の責に帰すことの出来ない瑕疵」ってあんた。
「予め合意していた含有禁止物質が含有していた」=「瑕疵」というパターンであれば当社にも証明出来ますが、「物理的な損傷」=「瑕疵」というパターンであれば、「当社の責に帰すことの出来ない瑕疵」だったことを証明するのなんて無理なんですけど。「無いことの証明」なんていう悪魔の証明責任を人に転嫁するような修正案の提示は止めて欲しいものですね。

ということで、「上記文言は追記は出来ないですけど、『当該瑕疵が買主の責に帰すべき瑕疵の場合には売主は免責される』という文言を原文の末尾に追記するというのはどうか」という、原文と対して変わらない代替案を提示しておきましたが、どうなることやら。

話は変わりますが、STAP細胞を発見したという小保方さんは、今の心境としては、「STAP細胞が無いことは証明出来ないのだから、STAP細胞の存在は否定出来ないのに。うぅ。」という感じかもしれませんが(違うかもしれませんが・・)、科学者であれば、しっかりとした検証結果を提示してSTAP細胞の存在を科学的に証明して欲しいものですね。

P.S.
外資系サプライヤーから提示される基本契約書に、「サプライヤーは、納入する製品が仕様書に合致することを保証する。本保証がサプライヤーの唯一の保証である。」と記載されていることが良くあります。

これは、「製品には物理的な損傷はありません。」ということが仕様書に記載されていなければ(普通、記載されていないですが・・)、納入製品に物理的な損傷があったとしても、買主は上記契約書に基づいて補償を請求出来ない、ということなのでしょうか。

その辺が良く分からないので、「物理的な瑕疵が無い事」も保証の範囲に加えるよう、修正案を提示することがありますが、上記修正案を提示することが妥当なのかどうか、正直分かりません。。

上記については個人的な課題として調査を進めておきたいと思います。
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