書籍:起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと

今般は、人気ブログ「isologue」の運営者でお馴染みの磯崎先生が書かれた
「起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと」を読んでみました。

本書は、金融機関からのファイナンスではなく、主に株式市場への上場を介して
ファイナンスを行うことを目指すベンチャー企業家向けの指南書であり、
細かいファイナンスの数式は使わず、「事業計画の作り方」から「資本政策」まで、
イケてるベンチャー企業家が持つべき考え方を解説されています。

磯崎先生とは、とある縁でお酒の席をご一緒させて頂いたことがあるので、
著作について記事を書くは憚れるのですが(ちなみに、本書は購入せずに、
図書館で借りて読みました。磯崎先生すみません・・笑)、まずは個人的に
心に留まった、事業計画作成の必要性について記載された箇所を抜粋させて頂きます。


「経営は『数字』だけではできません。しかし、経営の結果は必ず『数字』になるのです。

 計画を立てるメリットの1つは、抽象的な判断から決別できることです。
 『いろんな人に聞いて回った結果、需要はすごくあるんです!』といった
 抽象的・定性的な判断だけで新しい事業を考える人が多いのですが、
 『すごく』というのは具体的にどれくらいなのですか?
 国民の10人に1人が使うくらい?上場企業の60%が採用するくらい?
 それとも100個くらい?

 前章でも申しましたが、もちろん、経営者の『野生の勘』(アニマル・スピリッツ)が、
 新たな事業の種なので、それは大事にしないといけません。
 しかし一方で、野生の勘だけで行動されてもちょっと困るわけです。
 具体的に考えてみると、すごく原価がかかったり人件費や経費がかさんだりして、
 消費者が望むような値段では、その商品やサービスを供給できないこともあります。」


 ということで、事業計画を作成するメリットは、自分の頭の中にあるアイデアを
 可視化することで、感覚だけなく、具体的な数字に基づいて事業の全体像を把握し、
 その将来性を自他共に明確に把握・説明することが出来る、ということです。

自分の考えを書面に落とし込むことの有用性は、会社の事業計画に限られません。

「これは良いブログのネタが思いついたぞ」と思って勇んでネタを書き始めてみると、
それほど大した内容ではないことが可視化されて分かり、投稿を止めたこともありますし、
(といっても、現在、投稿済の記事が大した内容だとは思いませんが・・)、
稟議書やカスタマイズの契約書の作成を進めている段階で、当初の担当者からの
ヒアリングは完璧だと思っていても、もっと調査・追記が必要な事項・条文が明確に
なることもあります。

ということで、私は起業を目指していないこともあり、将来、個人的に事業計画を策定することは
無いと思いますが、もし今起業を考えている方は、株式市場への上場を視野に考えていない方でも、
今、漠然としたイメージしかない自分の起業後の将来像に、具体的な数字を落とし込んでいくことを
オススメします。

p.s.
以前、私の父から、「サラリーマンを引退してラーメン屋を開こうと思っているから、
その際は手伝ってくれるよな?」と言われたので、お店の立地はどうするのか、想定賃料、
原価、客単価、人件費はいくらを想定しているのか試しに聞いて見ましたが、
まだ具体的な数字のイメージもないみたいで、単純にラーメンが好き、という動機しか
見出せなかったので、丁重に断りました。
出資を募る場合に限らず、人を集める場合にも、具体的な数字に基づいた計画を作成してから、
プレゼンに望んで欲しいものです。 

<目次>
序章 なぜ今「ベンチャー」なのか?
第1章 ベンチャーファイナンスの全体像
第2章 会社の始め方
第3章 事業計画の作り方
第4章 企業価値とは何か
第5章 ストックオプションを活用する
第6章 資本政策の作り方
第7章 投資契約と投資家との交渉
第8章 種類株式のすすめ

起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと
(2010/09/30)
磯崎 哲也

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35歳 男 二児の父
主に、週末にブログを更新する予定です。

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