書籍:融資業務超入門

先般、「中小企業財務の見方 超入門」という書籍について記事を書いてみましたが、
今回は、同じ著者の久田 友彦氏が出された「融資業務 超入門」という本を読んでみました。

なお、本書が対象とする読者層は「中小企業財務~」と同様に金融機関の融資担当者ですが、
さらに事業性融資業務が初めての方となります。
今回も私は上記の読者層には全く該当しませんが(笑)、銀行がどういう考えた方で融資を
実行しているのかを知りたくて読んでみました。

以下に、個人的に参考になった箇所を書き留めておこうと思います。

^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^^^^^^

第2節 調査
融資相談の時点で調書作成は始まっています。
不慣れな担当者は、相手の話を聞くだけで精一杯で、受け身一方で終始しがちです。
取引先は、担当者に話をすればそれで融資はOKだと思っています。

取引先が帰った後で、この申込書を調書にすると、①なぜ金がいるのかわからない、
②返済力がでない、③無担保が出る、④業績見通しが分からない等、わからないこと
だらけなのに気がつきます。社長に確認しようにも出張で不在、経理担当は要領を得ない。
調書はまとまらず、日数は経過する。結局時間切れで、「よく判らぬが、金が必要らしい。」という
稟議書になってしまいます。

(中略)

ベテランの担当者は、申込み受付の段階で頭に調書を書き、それに合うように質問しています。
そうすれば上記のような事態には陥りません。

(中略)

融資相談を、ぼーっと聞いていると、
借入金額:多ければ多い程よい
必要時期:今すぐ
資金使途:いろいろ
返済財源:がんばるそうです
という漫才みたいな調書になりかねません。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

ちなみに、私自身も仕事で稟議を書く機会がありますが、稟議書の受付担当もしていますので、
毎日いろいろな稟議書に出会います。

中には上記抜粋箇所のように、そのままではまず通らない稟議書もありまして、例えば、
(例1)○○測定器を購入したく、稟議申請します。以上。
(私)おいおい、その○○測定器を使って何をしたいのか何も書いて無いよぉ~

(例2)(海外現地法人からの起案)親会社債務保証の提供を仕入先から要求されている為、
何卒よろしくお願いします。保証枠:○億円 以上
(私)おいおい、親会社債務保証だったら取締役会の決議事項なのに、経緯も何も書いて無いんじゃ、
取締役は正確な判断出来ないよぉ~

みたいな事態にたびたび出くわします・・。

当然、稟議書受け付け時点で不備に気付けば、追記・訂正等をするように伝えますが、
それでも回議者や決裁者から「こんなの稟議書の体をなしていないっ」と、
厳しい受付者責任を問われて、私が当該稟議書の起案者ばりの批判を受けることもあり、
いつも中間管理職みたいな役割を演じています(笑)
私は毎回受付するだけで、直ぐ次の回議者に進められるように、都度、指導して
社内の稟議書作成能力のUPを図りたいと思います。

また、稟議書に限らず、契約書を一から作成する依頼があった場合の事前相談の時にも、
上記の考え方はあてはまると思います。
しっかりとその場で確認すべき事項を全て抑えておかないと、①営業担当者に再コンタクトして
追加質問する二度手間が発生、②これを繰り返すと、③煙たがられる&私のヒアリング能力を疑われる、
という悪循環となりますので、初期の段階でしっかり抑えるべき内容を確認する様、心掛けたい所です。

融資業務超入門融資業務超入門
(2008/12)
久田 友彦

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