書籍:破産倒産競売も呪縛を解けば大爆笑

今回は、アマゾンのレビューでも評価の高かった「破産倒産競売も呪縛を解けば大爆笑」という
本を読んでみました。

著者は、本書で一貫して「倒産しては絶対いけない」と主張しています。
その一部を以下に抜粋したいと思います。

^^^^^^(以下、本書抜粋)^^^^^^^

破産すると手元に残してもいい現金は三ヶ月分の生活費、九十九万円だけです。
住まいも自宅もなくなりますから、借家を借りなければいけません。
手元金はすぐなくなります。生活苦は確実です。ましてや保証人がいるケースでは、
破産すると保証人にその債務が移行してしまい、保証人に多大な迷惑をかけることになるのです。
主債務者が破産すると連帯保証人も連鎖破産する可能性がきわめて大きくなる、
という大切なことを事前に破産者に教えない弁護士が多いのは不思議なことです。
だから、破産は絶対にしてはいけません。なぜなら人様に迷惑をかけるからです。
破産などまったくする必要がないのです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

一方、著者は、これまで15種類位のビジネスを立ち上げてきたようで、
「マネッ子が出てきて価格競争になると、私はその商売から手を退きます。
安売り合戦が大嫌いだからです。」ということで、バブル最盛期直前まで
儲けまくっていた中古マンションの転売ビジネスを、未練無く止めたようです。

個人的には、この考え方と選択眼は素直に素晴らしいと思いますが、
「倒産しては絶対いけない」という考え方はいかがなものかと思います。

借金苦になったらとりあえず破産、民事再生して楽になろうという短絡的な発想は
もちろん良くありませんが、誰かの迷惑になるかもしれないと、債務者の最後の
救済策である破産手続を最初から放棄してしまうのは、個人債務者の責任感の強さが
仇になる自殺者をむしろ増やす結果となると思います。

今、中学校時代の理科の岸田先生が力説していた名言(迷言?)を、
ふと思い出しましたのでここで紹介します。
「絶対に○○だ、ということはこの世界に絶対にないんですっ!!」というものです・・

大切なのは、問題が発生した場合に、複数の選択肢から最善と思われるものを選ぶ事で、
ダメなのは、方法はこれしかないと初めから決め付けてしまう事です。

万一困難な事態に陥って解決策を考える場合には、他に選択肢がないかを良く考えて
最終的な判断を下したいと思います。

破産倒産競売も呪縛を解けば大爆笑破産倒産競売も呪縛を解けば大爆笑
(2008/03/26)
中島 寿一

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勝手にフォントやら行の幅等の体裁を変更しないでください!!

今回は、契約書審査業務でふと思ったことをつらづらと書いてみたいと思います。
最近の暑さに頭をやられた一法務担当者の独り言と思ってご容赦ください。

^^^^^^

基本契約書の締結の場合で、先方(だいたい立場の強い買主)から契約書のフォームが
送付されてきて修正が必要な場合、当社は、「修正依頼内容とその理由を記載した書面」と
「当社で作成した修正の覚書案」を先方に提示します。

その後、交渉の末に修正内容が確定した場合、当方からではなく、先方から製本・捺印された
契約書と覚書が送付されてくるケースもあります。

その際に、先方法務担当の好みか存在感をアピールしたいのか分かりませんが、なぜか当初、
当社が作成した覚書のフォントやら行の幅等の体裁を変更して送付してくる取引先が結構あります。

なお、先方から製本・捺印されてきた原本が手元に届いた場合、最終版のワードファイル等と照合して、
最終的に合意した内容通り記載されているか、合意していない内容まで勝手に追記されていないかを
当然チェックするわけですが、ものぐさな性善説に立つ私としては、品質保証期間等の重要な数字位は
真剣に確認するものの、後は一文字一文字確認することはなく、例えば、

<手元のワード>
第2条(個別契約)
個別契約は、甲が所定の注文書または注文データにより乙に発注し、
乙がこれを承諾することにより成立する。



<先方から製本・捺印されてきた原本>
第2条(個別契約)
個別契約は、甲が所定の注文書または注文データにより乙に発注し、
乙がこれを承諾することにより成立する。

を見比べて、第2条の二行目の一番初めの文字が両方とも同じ文字の「乙」から始まっていれば、
まあOKとして、次の条文のチェックに進みます。本当はダメなんでしょうけど・・

その為、フォントやら行の幅等の体裁が変更されたものを送付されますと、一文字一文字を
チェックするしかなく、それでいて、どさくさに紛れて合意されていない内容を織り込んでくる
作戦の上でならまだしも、結局内容は全く問題ない内容であることがほとんどです。

全部でペラ1枚程度の内容であればチェックもしんどくないですが、ペラ3枚位に亘るそこそこな
ボリュームの覚書でこれをやられますと、無駄な作業に時間を使うことになりますので、
修正の交渉の過程で業を煮やした方の嫌がらせの為、というのでもなければ、
素直に当初のフォント等を採用して貰いたいものです。

以上、愚痴でした。

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